ロックバンド・ユニコーンが89年に発売したアルバム「服部」のジャケット写真に起用された中村福太郎さんが亡くなっていた。氣志團の綾小路翔が自身のインスタグラムで公表。98歳だった。
■日本のロックファンにはおなじみ
綾小路によると、19年3月に亡くなったという。ユニコーン「服部」のジャケット写真がよく知られているが、氣志團も「TOO FAST TO LIVE TOO YOUNG TO DIE」で中村さんを起用した。
著名なバンドの作品に起用されているが、芸能活動は行っていない。本職はとび職であり、あくまで「顔モデル」は副業。白の背景に顔がアップで使われるインパクトのある写真――一般人でありながらも音楽ファンにはよく知られた存在だった。
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■記憶に残る存在
綾小路の投稿のコメント欄には「たくさんの思い出の詰まったジャケット泣」など惜しむコメントが寄せられた。偶然にもジャケット写真に起用された作品が名盤として発売から年月が経った今でも新たなファンを獲得している。それだけに悲しむ声もある。
一般人である中村さんだったが、荒川区の地域ポータルサイトに登場しインタビューに答えたこともある。貴重な経験もある中村さんはなんと答えているのか。
■地域にも貢献
インタビューでは彼の簡単なプロフィールについても触れられている。荒川区日暮里生まれで電気会社の職工を経て鳶職人の道へ進んだ。83年から20年にわたって東京都鳶工業会の登録教習機関で後身の技術指導にあたり、都知事から感謝状が渡された経験も持つ。
あいさつ運動を行うといった地域での活動も行っていた。子供にも活動を通じて触れ合うときもあったそうだ。インタビューで中村さんは子供を育てる、若い人に接するといった悩みについて「私の経験では、人は『役』を与えて活きるものだと考えます」と話している。
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