巨大シュークリーム、その名も“軍艦”シュークリームがあると聞き、向かったのは歌舞伎座と小道を挟んだ、ほぼお隣にある『蜂の家 銀座本店』。長崎県・佐世保の人気洋食店『蜂の家』から暖簾分けしたお店で、都内では銀座と大手町にお店があります。
軍港の町、佐世保の名物シュー。佐世保といえばつい「佐世保バーガー」をイメージしますが、シュークリームも昔から愛されてきたスイーツの一つ、とのこと。軍港といえば、過去にも横須賀で巨大ハンバーガーを食べたこともあったなぁ。軍港のある街って、メガサイズが愛されるんでしょうか。
「軍艦シュークリーム」はできれば1週間前までに予約。支払いは受け取り時でオッケー。ということで、早速2階にあるカフェスペースで待っていると、来た～！ 大きなお皿いっぱいのシュークリームです。
早速サイズを測定。直径約25cm、高さは約9cm。重さは1763g（器の重さを除く）。勝手なイメージですが、おそらく一般的なシュークリームの10～12個ぐらいのボリューム。
「カレーもシュークリームも、毎日佐世保から空輸しているんですよ。特に告知はしていないのですが、口コミで広がって、月間30～40個は出ますね」と社長の櫻澤さん。
そもそも、『蜂の家 銀座本店』は、佐世保で人気のカレーが東京でも食べられる、というお店。なのでカフェにあるメニューにはこの「軍艦シュークリーム」は掲載されておらず、店内にポスターが貼ってあるのみです。そもそも、なぜこの大きさのシュークリームが生まれたの？
「佐世保のお店は洋食の店なので、昔からケーキなども手作りで提供しています。軍艦シュークリームは、40年ほど前に、お母さんを驚かせたい、というお客様からのリクエストで、通常のメニューにある『ジャンボシュークリーム』の10個分を焼き上げたのがきっかけなんです」と櫻澤さん。公式には約2kgですが、シューの皮の大きさなど、その日によって、1.7～2.3kgのばらつきがあるそうです。それも手作りならではですね。
早速カット！ シュー皮の中には自家製のカスタードや生クリーム、そしてイチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、マンゴー、ぶどう、焼きリンゴといった、ベリー系を中心に7種類のスイーツが。
なので、柔らかいだけじゃない。様々なフルーツの食感も楽しめます。りんごのサクサクとか、ベリーのプチッととか。これは楽しい！ しっかり焼き上げたパリッ＆ふわっのシュー皮に、優しい甘さのクリーム。初めて食べるのに、どこか懐かしい美味しさを感じます。
そして、このシュークリームについてくるのが「スカッチソース」。砂糖や練乳などから作る褐色のソースで、テイクアウトの場合、ひょうたん型の可愛いボトルに入れて持ち帰ることができます。店内で食べる場合はカレーソースの器に。このソースが、甘みとほのかな苦味をアップさせて大人の味わいに。このソース、別売りで売って欲しい！ シュークリームの味変、初体験です！
2階のカフェスペースでは、コーヒー・紅茶が300円でオーダーできるので、合わせていただきます。
ちなみに、食べきれなかった場合はどうすればいい？「もちろんお持ち帰り可能ですよ。ほとんどの方はそのまま持ち帰られますが、中にはここで食べていく方もいらっしゃいますね」。
本当に時々ですが、1人で店内で食べきるお客様もいるとのこと。すごい！ スイーツ2kgはホテルブッフェとかでもかなりの至難のチャレンジです。
注文される多くのお客さんは、やはりサプライズ目的や、何かの記念日に購入する、という人が多いとのこと。また、お隣の歌舞伎座の差し入れとしても、某有名歌舞伎役者さんが購入されたこともあるそうです。
ちなみに軍艦シュークリームは銀座本店のほか、大手町フィナンシャルシティ店でも購入可能ですが、在庫の問題があるので、まずは電話で受取日に大丈夫か確認を、なるべく日にちに余裕を持って注文するのがオススメです。
もちろん、1.7kgのシュークリームはその場で完食できず、残りはテイクアウトに。個人的な感想ですが、一部冷凍し、ちょっぴり解凍して食べてみたら、シューアイスみたいで美味しい！ カスタードクリームがいい感じのバニラっぽさに、シュー皮も冷凍したのにサクッと感が残ってました。
贈る人にサプライズを、または自分へのご褒美におすすめ。「軍艦シュークリーム」は子供の頃のワクワク感を思い出させてくれる、どこか懐かしい嬉しさを感じる巨大スイーツでした。
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