CLドルトムント戦でメッシのパスからグリーズマンがゴール! 前日に公開された動画が反響呼ぶ

 バルセロナは現地時間27日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第5節で、ドルトムントに3-1で快勝した。この試合ではアルゼンチン代表FWリオネル・メッシウルグアイ代表FWルイス・スアレスフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの“MSGトリオ”が揃い踏み弾をマークしたが、なかでも注目を集めているのは後半22分に生まれた3点目のシーンだろう。海外メディアで一時“不仲説”も囁かれたメッシからのスルーパスにグリーズマンが反応して決めたものだが、バルセロナ公式インスタグラムは試合前に“ホットライン開通”を予感させるような1本の動画を公開しており、大きな反響を呼んでいる。

 今夏アトレチコ・マドリードから加入したグリーズマンは、攻撃陣の新たな核として大きな期待を集めていたが、ここまでは思うような結果を残せず、開幕から波に乗りきれないチームの中で批判の対象にもなっていた。そうしたメディアの論調の一つに、バルサの絶対的エースであるメッシが、グリーズマンを“信頼していない”というものがあった。

 それが大きく取り上げられたのは、今月5日のCLグループステージ第4節スラビア・プラハ戦。グループ最下位を相手に本拠地カンプ・ノウで0-0ドローに終わった不本意な結果を受けて、スペイン紙「マルカ」などは前半35分にメッシがドリブル突破からクロスバー直撃のシュートを放った場面で、左サイドグリーズマンがフリーでパスを要求していたにもかかわらず、自らシュートを打ったと伝えた。

 その後も両者の“不仲説”が囁かれてきたなか、バルセロナ公式インスタグラムはドルトムント戦を前に1本の練習動画を公開。一列に並んだマーカーの左にメッシ、右にグリーズマンが立ち、2人が向き合いながらワンタッチでパスを交換していくシンプルなもの。しかし2人はどこか楽しそうで、口元に笑みをたたえながら、何か言葉を発している。そしてグリーズマンが8回目にボールをタッチした後、カメラのある手前側に向かってダッシュメッシは一歩遅れて、ボールを蹴り返した後に笑顔でダッシュした。練習のルールは分からないものの、2人の関係性の良さが窺える映像となっている。

海外メディアも反応 「2人ともご機嫌で笑っているようだ」

 この動画の公開を受けて、海外サッカーサイト「BeSoccer」は「バルサメッシグリーズマンのボール遊びと笑いを見せびらかす」と報道。「2人ともご機嫌で笑っているようだ」と伝えると、グリーズマン自身が先日、地元メディアにメッシスアレスと食事に行ったと明かしたことを引き合いに出し、「ピッチ外から少しずつ、彼らはお互いを理解するようになる」と綴っている。

 動画は公開から約1日で再生回数が700万回を突破。コメント欄にはファンからも「彼らが一緒にいて幸せそうに見える」「友情」「敵が震えている!」「ついに…」「これこそ私が見たいものだ」などの声が上がっていた。

 メッシグリーズマンの“ホットライン”は、ドルトムント戦のゴールを契機に増えていくことになるのか。バルサ特有の戦術スタイルに戸惑いを見せてきたグリーズマンだが、絶対的エースとの“距離”が近くなれば爆発は必至だろう。(Football ZONE web編集部)

バルセロナFWリオネル・メッシとFWアントワーヌ・グリーズマン【写真:Getty Images】