プライベートでの国内旅行において、職場へのお土産選びに悩む人も多いのでは? 高価なお土産は相手に気を遣わせますし、安価過ぎてはガッカリされるもの。そこで今回は、「大和ネクスト銀行」による調査を元に「職場に買っていくお土産の平均相場」をご紹介します。

【年代別】職場に買っていくお土産の平均金額

「大和ネクスト銀行」は2019年10月「国内旅行に関する調査2019」の調査結果を公表しました。こちらは1年以内に国内旅行をした20歳〜69歳の男女を対象としており、1,000件の有効回答を得ています。「大和ネクスト銀行」の同調査により、職場に買っていくお土産の平均金額がわかりました。以下をご覧ください。

【職場に買っていくお土産にかける金額】
・0円:23.8%
・3,000円〜5,000円未満:21.1%
・1,000円〜2,000円未満:20.2%
・2,000円〜3,000円未満:18.4%
・5,000円〜10,000円未満:12.2%
・10,000以上:3.4%
・1,000円未満:1.0%

概ね4人に1人が0円、つまり職場へのお土産を買ってないようです。次いで「3,000円〜5,000円未満」が21.1%、「1,000円〜2,000円未満」が20.2%、「2,000円〜3,000円未満:18.4%」が18.4%という結果に。お土産を買うにしても、1,000円〜5,000円未満のお土産を買う人が大半です。

続いて、年代別の平均金額も見ていきましょう。以下は1,000件の有効回答の内、男女722名のビジネスパーソンから得た回答です。

【職場に買っていくお土産にかける金額の平均】
・20代:2,594円
・30代:3,140円
・40代:2,179円
・50代:1,945円
・60代:2,294
・全体平均:2,444円
出典:大和ネクスト銀行調べ

最も金額が高かったのは30代の3,140円、次いで20代の2,594円となりました。働き盛りのビジネスパーソンは、職場へのお土産にも気を遣っているのでしょうか。一方、40代〜50代にかけて、お土産にかける金額が低くなっています。とりわけ50代が低く、全体平均を大きく下回る1,945円となりました。

なぜ年代が上がるほど、お土産にかける金額が低くなるのか。これは推測ですが、「部下(後輩)に気を遣わせるから買わない」という40代〜50代が多いのかもしれませんね。

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58.4%の人が「お土産を買わない」

「キャリコネニュース」が2019年8月に実施した「読者アンケート」によると、「職場に土産は買わない」と回答した人は58.4%となりました。先述の「大和ネクスト銀行」による調査同様、職場土産を買わない人は意外に多いようです。

その理由について、読者アンケートのコメントをいくつか引用します。

“「必ずセンスがないと言われるため」(30代男性)”
“「持っていくと持っていかない人からいろいろ言われた。『行けていいね』など」(40代男性)”
“「何も反応がない人ばかりだし、いつも迷惑かけられている人にもあげているのが苦痛になったから」(50代男性)”
“「昨年、虚礼廃止となったため」(40代男性)”
“「部長になった機会に悪しき慣習を止めるよう部下に指示した」(50代男性)”

お土産を買わない人の多くは、職場の人間関係に不満を抱いている印象。「そんな筋合いはない」と、お土産を渡す・もらうことを敬遠している人さえいました。また職場でお土産を配ることを悪しき習慣として、“※虚礼廃止”した企業は少なくありません。「旅行にいったらお土産を買わなければならない」という風潮がハラスメント行為に繋がるため、禁止する企業が増えているようです。

※虚礼廃止……心が篭もっていない形だけの儀礼を廃止すること。近年はバレンタインやお中元・お歳暮、年賀状の送付を虚礼廃止する企業が増えている。

お土産を買うべきシーンとは?

場の雰囲気を和ませたり、人間関係を円滑にしたりするお土産。一方で、職場へのお土産を無理に用意する必要はありません。それを上司や先輩から強制されたら、問答無用でパラハラとなります。特別な事情がない限り、職場土産は買わなくても問題ないのです。

ただし、有給を取得して旅行を楽しむとなれば、お土産は用意したいところ。とりわけシフト勤務の職場においては、自分が休んだ分だけ、誰かの負担が増えます。その人達への感謝と労いを込めて、お土産を渡すと喜ばれるはずです。

まとめ

現実的には、職場の風潮や上司のご機嫌取りのためにお土産を買う人が多い様子。特に20代〜30代は、そのあたりに気を遣っているみたいです。職場へのお土産は、無理に買う必要はありません。仮に用意するならば、1,000円〜5000円未満の手頃なものが喜ばれそうですね。