1ゴール2アシストと殊勲の活躍も…滅多にないシミュレーションでのイエロー提示

 バルセロナは現地時間27日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第5節でドルトムントと対戦し、3-1で勝利を収めた。エースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシはこの試合でクラブ公式戦700試合出場を達成したが、1ゴール2アシスト大車輪の活躍を披露した一方、シミュレーションとしてイエローカードが提示されたメッシへの“ダイブ判定”による反響が世界で拡散している。

 バルセロナの所属するグループFは今季のCL最大の“死のグループ”に位置づけられており、ドルトムントの他にもインテルなど猛者がひしめいている。ホームで迎えたドルトムント戦では、絶対的エースが別格の存在感を放った。前半29分にメッシがスルーパスでウルグアイ代表FWルイス・スアレスの先制点を演出する。

 そして前半33分、高い位置でボールを奪ったカウンターの場面、ペナルティーエリアでパスを受けたメッシがゴール右隅に流し込んで追加点を奪う。さらに後半22分、メッシがドリブルでボールを運ぶと、相手守備陣の裏を突くスルーパスを供給。抜け出したフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンがゴール右隅に沈めた。

 メモリアルゲームで1ゴール2アシスト大車輪の活躍を披露したメッシだったが、海外メディアは試合中にシミュレーションとジャッジされたメッシの“ダイブ疑惑”に注目。後半6分、ハーフウェーライン付近でボールを受けたメッシが相手守備陣5人を置き去りにする圧巻のドリブルを見せ、相手GKとの1対1の局面を迎える。

 交錯した際にメッシは転倒したが、主審はシミュレーションと判定。メッシイエローカードが自身に向けられていることに気がつくと、呆気にとられた表情を浮かべて猛抗議したが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の確認後も判定が覆ることはなかった。

海外メディアもメッシへのイエローカードに意見「厳しいジャッジに見える」

 海外メディアもこのワンシーンに注目。スペインメディア「SPORT」は公式ツイッターで「ダイブとして警告を受けたメッシだが、厳しいジャッジに見える。彼は主審にPKではないことを主張していたからだ」と指摘すると、米放送局「CNN」は公式ツイッターで「え、僕に? そう、君に」と文章を添え、イエローを受けた場面の写真を投稿している。

 また、英サッカー情報サイト「CAUGHT OFFSIDE」は「この映像を見る限りでは、実際にジャッジが正しかったのか、判断が微妙なところではあるが、最終的に言えるのは、主審の決定が絶対であるということだ」と伝えている。メッシにとっては滅多にないシミュレーションによるイエローカードとなったが、意図的な転倒でないとしたら、不本意なジャッジとなってしまったことだろう。(Football ZONE web編集部)

シミュレーションの判定に納得のいかないバルサFWメッシ【写真:Getty Images】