福岡市の中でも、昭和の風情を色濃く残す西新商店街は中華も“人情店”が多数。学生の胃袋を満たすデカ盛りの店、路地裏に入れば“台湾夜市”など、ディープな世界が待っている。

【写真を見る】熊猫食堂 / 「お通し」(300円)で出すエビの甘辛炒め。殻ごとバリッと豪快に!

■ 連日満員!西新中華の名店で一杯「熊猫食堂」

路地裏にたたずむ、西新の大衆中華を代表する一軒。店主の岡野 啓さんが中国人スタッフと作り出す味と雰囲気は本格派だ。お通しで出されるエビの甘辛炒めなど、どの料理も香辛料がガツン。

人気の「担々麺」(850円)は、香ばしいゴマペーストがねっとりと麺に絡む。ピーナッツの食感もいい。

[熊猫(くまねこ)食堂]福岡県福岡市早良区西新4-4-5 / 092-822-5121 / 18:00~24:00、日曜~21:00 / 不定休

■ 長崎発、コク深いちゃんぽんの人気店「あっちゃん亭」

長崎で人気を博した「あっちゃん亭」の2代目として、福岡・西新で同店の味を守る。看板のちゃんぽんは、コク深い鶏ガラのスープがポイント。「長崎おでん」など“ちょい呑み”に最適な一品もある。

ちゃんぽん」(200g780円)は、約10種の具材入りで食べ応え満点。うま味調味料に頼らず、丁寧にとった鶏ガラスープの旨味で勝負。

「餃子」(6個300円)も人気。

あっちゃん亭]福岡県福岡市早良区西新5-1-23 / 092-851-7277 / 11:00~15:00、18:00~22:00(LO21:30)、木曜は昼のみ / 日曜、第3月曜休み(祝日の場合営業) 

デカ盛り料理で腹ペコたちの心を鷲づかみ!「知味観」

炒飯に麻婆豆腐をかけた「ヤング」は学生からの支持が絶大。炒飯は通常でも茶碗3杯分。さらにその上にカレーをかけるなど6種のバリエーションを用意する。麺類も含め、各メニュー大盛、特盛が選べる。

ヤング」(580円)。麻婆豆腐は適度な辛さで炒飯がどんどん進む!大盛+100円、約2倍の特盛は+200円。

[知味観(しみかん)]福岡県福岡市早良区西新5-15-19 / 092-823-1233 / 11:00~15:00、17:30~21:30(LO各30分前) / 火曜休み、第1・3月曜休み

■ 本場さながらの台湾夜市を体験「九份」

台湾出身のオーナーとシェフが迎える酒場で、店内は現地の夜市をイメージ。メニューは台湾醤油で甘辛く仕上げた魯肉飯(ルーロウファン)、注文後に蒸し上げる小籠包など、台湾人もハマる品々がズラリ。

「九条ネギ蒸し鶏」(778円)は、仕上げのネギ油で風味豊かだ。

[九份(きゅうふん)]福岡県福岡市早良区西新5-5-1 / 092-407-3818 / 18:00~翌2:00 / 月曜休み 

■ 酒×中華の楽しみ方は無限大「中華菜 髙福」

球磨焼酎や粕取り焼酎、日本酒などドリンクも大切と考え、自慢の広東料理とのマリアージュを提案する。フードメニューは50種、酒は80種以上と豊富だ。お気に入りの組み合わせを見つけよう。

「蒸し鶏の葱ソース」(550円)には米焼酎の水割りがピッタリ。

[中華菜 髙福(ちゅうかさい こうふく)]福岡県福岡市早良区西新5-5-4 / 092-831-5155 / 11:30~15:00(LO14:00)、18:00~23:30、金曜・土曜・日曜は夜のみ / 不定休 

■ 腕きき店主のこだわりは素材選びから「中華料理 宝京楼」

中国の有名ホテルや「中華菜館 五福」などを経て、開業。農家から直接買い付ける野菜など厳選した素材は、大きくカットし本来の旨さを最大限に引き出す。甘めの味付けが日本人に親しみやすい。

「エビのチリソース」(1620円)は、食感のよいエビを厳選し、ソースは甘さの中にほのかな辛味を感じる。

中華料理 宝京楼(ほうじんろう)]福岡県福岡市早良区西新4-7-10 / 092-823-0155 / 11:00~14:00、17:30~20:30 / 火曜休み 

【料金の表記について】当記事に掲載している価格は、2019年9月時点の消費税8%込みのものです。消費税率の改定や店舗などの都合により、各種料金が変更されている場合があります。(九州ウォーカー・九州ウォーカー編集部)

熊猫食堂 / 鶏のコクが生きる極上麺に、山椒がピリリと刺激的「担々麺」(850円)