前節は首位のリバプールを追うマンチェスター・シティチェルシーが激突。アウェイのチェルシーが先制に成功するものの、試合巧者シティが僅か15分で逆転し、そのまま勝利を収めた。また、モウリーニョ新監督の初采配として注目を浴びたトッテナムはウェストハムとのダービーに勝利。初陣を白星で飾った。

ミッドウィークチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)が行われ、CL組はシティとトッテナムが無事に決勝トーナメント進出を決めた一方で、リバプールチェルシーは難敵相手に揃って足踏み。最終節まで行方は分からなくなった。

それでもプレミアでは絶好調のリバプールは、今節はブライトンと対戦する。シーガルズとは現在7連勝中で、その間22得点5失点と圧倒的な数字を誇る。だが、懸念はCLナポリ戦で負傷したファビーニョの不在。ここまで公式戦19試合に出場していた絶対的アンカー抜きでどのように戦うのか。この一戦は、アンフィールドにおけるクラブ記録のリーグ戦31試合無敗が懸かる試合でもある。

2位のレスター・シティはホームでエバートンと対戦。ブレンダン・ロジャーズ監督の下で快進撃を続けるフォクシーズは、前節はヴァーディの今季12ゴール目でブライトンに勝利しリーグ戦5連勝を達成。ヴァーディはホームのキングパワー・スタジアムで通算48得点を記録しており、クラブ史上初の50得点に到達する期待がかかっている。

チェルシー戦の勝利で3位に浮上したシティの相手はニューカッスルリーグ戦過去21試合連続で得点している相手で、成績も18勝とお得意様。だが、今年1月の対戦ではアウェイで2-1で敗れており、その試合でゴールを記録したアグエロも現在は負傷離脱中。ここは、アルジェリア人としてはプレミアリーグ史上初の50ゴールにあと1点と迫っているマフレズに期待したい。

4位のチェルシーはウェストハムとのロンドンダービーに臨む。シティ戦やCLバレンシア戦とここ2試合勝利から離れているが、この一戦で白星を取り戻したい。ホームでのハマーズとの対戦は13試合で9勝4分け無敗。最後に敗れたのは2002年9月まで遡る。しかし、バレンシア戦でエースのエイブラハムが脇腹から臀部にかけて負傷。指揮官は軽傷を主張していたが、この試合に出られるかどうかは微妙だ。

8位のアーセナルは前節、ラカゼットの96分のゴールでサウサンプトンに辛くも勝利したものの、リーグ戦では5戦未勝利。さらに、直近のELフランクフルト戦をホームで落とし、1992年2月以降、クラブワーストとなる公式戦7戦未勝利に。この大不振を受けて、クラブは29日にエメリ監督を解任。今回のノリッジ戦ではユングベリ暫定監督の下で白星を取り戻し、指揮官交代のショックを払しょくしたいところだ。

指揮官交代で調子を上げてきている10位トッテナムはホームにボーンマスを迎え撃つ。モウリーニョ監督就任後の公式戦2試合で合計7得点を奪っており、守備的な印象が強いポルトガル指揮官らしからぬ派手な試合を続けている。そして、ボーンマスともここ4回のホーム戦は、合計13得点無失点で全勝中。さらにケインもチェリーズ戦ここ6試合で7ゴールと、再び大量得点の予感が漂っている。

また、9位マンチェスター・ユナイテッドはアストン・ビラと対戦。前節は2点差を一時はひっくり返したものの、最後に気を抜いて痛恨のドロー。直近のELアスタナ戦では主力をマンチェスターに残し、若手中心のスカッドで敗戦。そのため、今回の試合では温存した主力の活躍で白星を取り戻したい。

なお、プレミアリーグでは12月は厳しい過密日程となっており、第14節の3日後ないし4日後には第15節が予定されている。ビッグクラブはそれに加えてCLやEL、国内カップ戦も重なり、この1カ月の内に最大8試合から9試合を消化する予定となっている。

プレミアリーグ第14節
▽11/30(土)
《21:30》
ニューカッスル vs マンチェスター・シティ
《24:00》
トッテナム vs ボーンマス
バーンリー vs クリスタル・パレス
リバプール vs ブライトン
チェルシー vs ウェストハム
《26:30》
サウサンプトン vs ワトフォード

▽12/1(日)
《23:00》
ウォルバーハンプトン vs シェフィールド・ユナイテッド
ノリッジ vs アーセナル
《25:30》
マンチェスター・ユナイテッド vs アストン・ビラ
レスター・シティ vs エバートン

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