ラ・リーガ第15節、アラベスvsレアル・マドリーが30日、エスタディオ・デ・メンディソローザで行われ、アウェイのマドリーが2-1で勝利した。

今節、同勝ち点で並ぶ首位のバルセロナが4位のアトレティコ・マドリーとの上位対決を戦うため、単独首位浮上のチャンスとなる2位のマドリー。前節、レアル・ソシエダ相手に3-1の逆転勝利を収めたチームは、リーグ3連勝を目指して13位のアラベスとのアウェイ戦に臨んだ。

2-2のドローに終わったチャンピオンズリーグ(CL)のパリ・サンジェルマン戦からは先発4人を変更。GKにアレオラを起用したほか、コンディションの問題で招集外のヴァラン、アザールに代えてミリトン、ベイル、バルベルデに代わってモドリッチを起用し、イスコをトップ下に配した[4-3-1-2]の布陣を継続した。

土曜日のランチタイムキックオフということもあり緩い入りも予想されたが、キックオフ直後から互いに攻め合う展開に。開始7分にはアレイシ・ビダルがボックス内でDFミリトンと交錯も、ここはシミュレーションの判定でPK獲得はならず。

その後はボールを保持して押し込むマドリーと、堅守速攻で応戦するアラベスという構図の下で拮抗した展開が続く。18分にはボックス内のイスコにシュートチャンスも、ここは枠に飛ばせない。

さらに、幅と深さを意識した攻めでホームチームを揺さぶるマドリーは30分にイスコ、37分にカゼミロと際どい枠内シュートを飛ばすが、いずれもGKパチェコの好守に遭う。一方のアラベスはビダルやルーカスペレスのスピードを生かしたロングカウンターで幾度か良い形を作ったが、最後の精度を欠き前半はゴールレスで終了した。

ハーフタイムに雨脚が強まった中で迎えた後半は一転して打ち合いの様相を見せる。その口火を切ったのはマドリー。52分、相手陣内中央右で得たFKの場面でキッカーのクロースがゴール前のスペースに絶妙な浮き球を落とすと、オフサイドポジションから動き直してオフサイドをかいくぐったセルヒオ・ラモスが見事なヘディングシュートを流し込み、先制に成功する。

だが、貴重な先制点を奪ったセルヒオ・ラモスは63分、自陣ボックス内でルーズボールに反応したホセルを裏拳のような形で殴打してしまい、痛恨のPK献上。これをL・ペレスが冷静に決めて試合は振り出しに戻った。

この状況を受けてマドリーベンチは67分、ベイルを下げてロドリゴを投入。すると、この選手交代がすぐさま勝ち越しゴールに繋がる。69分、右サイドでカルバハル、ロドリゴ、モドリッチと繋ぎクロアチア代表MFが深い位置から浮き球のクロスを供給。これに反応したイスコのヘディングシュートはGKにセーブされて左ポストを叩くが、こぼれ球をカルバハルが押し込んだ。

これで流れは一気にマドリーへ傾くかに思われたが、ホームのアラベスはその後も士気を落とすことなく食らいついていく。サイドからのクロスを起点に攻勢を仕掛けると、89分にはセットプレーから続けて決定機。左CKの場面でファーに流れたボールを収めたL・ペレスが得意の左足でシュートを放つが、これはブロックに遭う。直後にはゴール前でマークを外したマヌ・ガルシアのヘディングシュートが枠を捉えるも、GKアレオラの好守に遭う。

試合終盤に入ってピンチの連続となったマドリーイスコに代えてメンディを投入する守備的な采配で逃げ切り態勢に入ると、8分が与えられた後半アディショナルタイムを何とか凌ぎ切って2-1の辛勝。苦しみながらもリーグ3連勝を飾り、暫定首位に浮上した。

サムネイル画像