アメリカにある老人ホームの従業員の女が、亡くなった居住者の写真を撮って友人や恋人らに送っていた事実が明らかになった。自らが世話をして会話などもしていたであろう相手の亡き姿を、どのような目的があって写真を撮っていたのか、『New York Post』『WFMZ-TV』などが伝えている。

ペンシルベニア州バークス郡リースポートにある老人ホーム「バークス・ハイム・看護リハビリテーション」で、居住者の亡き姿を勝手に写真撮影した従業員ステファニー・R・トーマス(Stephanie R. Thomas)が11月6日に逮捕された。

ステファニーは看護助手として働いていたが、居住者の遺体を今年の4月22日5月22日7月29日とそれぞれ亡くなった同日に写真撮影し、同僚や友人、恋人に送っていたのだ。

ステファニーのスマートフォンを確認した警察によると、撮影された写真の中にはうつ伏せに倒れて頭から出血した女性の生々しい姿もあったそうだ。

そのような写真を送られてきた者の中には不適切だと思う人もいたのか、ステファニーの悪行が警察へ通報されることとなった。取り調べを行った警察にステファニーは写真を撮ったことを認めており、動機について「元恋人がそういったものが好きだったから」と供述している。

しかしそれらの写真は元恋人以外の複数人に送っており、写真を送られた人の中にはステファニーが「死に対して執着がある」、「死に関連する物を集めていた」と主張する人もいた。

それを裏付けるかのように、ステファニーのスマートフォンには居住者の遺体の他にネット上で見つけたと思われる鹿の切断された頭や頭蓋骨、犬の頭蓋骨や防腐処理を施したサメの死骸などの写真が見つかった。

バークス郡地方検事のジョン・アダムス氏(John Adams)は「遺族にとって、亡き姿の写真をバラ撒かれたことは激しい怒りと苦悩に見舞われることになるでしょう」と語っている。

ステファニーは9月に停職扱いになっているが、予備審問は12月中に行われる予定とのことだ。

画像は『New York Post 2019年11月7日付「Nursing home worker allegedly took photos of dead residents」(co.berks.pa.us)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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