1日放送の『サンデージャポン』(TBS系)で、出演者が堀江貴文氏提唱の「一部合法化」を議論。強硬に反対する杉村太蔵と堀江氏が激しくぶつかりあった。

■堀江氏が「薬物合法化論」の真意を説明

番組では堀江貴文氏が、『サンデージャポン』内で杉村太蔵が提唱した「芸能人薬物犯罪者一発アウト論』や、『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本人志が「罪を重くするべきだ」と主張したことに反論し。

「麻薬などは合法化したほうがいい」とツイートしたことが取り上げられる。真意を質問された堀江氏は「合法化するのは大麻など一部」としたうえで、「合法化することで地下経済にお金が流れなくなる」とメリットを主張する。

さらに「お酒も依存症になる人がいる。依存症っていうのはどんな薬物でもありうるんです。その薬物というよりは依存症そのものが悪いわけであって。それを治療するような、例えば別にギャンブル依存症とかもあるわけです」と説明。

そして「それに対して対策をする、あるいは矯正施設みたいなもの作って、治療してもらうとかそういう風な枠組みをちゃんと作れば(いい)。ハードドラッグまで合法化しろとは言わない」と持論を展開した。

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■出演者が続々反論

これに西川史子は「合法化はおかしい」と反論。そして杉村太蔵は「おぞましい気持ちで聴いてました。テレビの地上波で薬物を合法化するなんていう議論がなされたっていうのは、情けない限りです」と憤慨。

さらに「アルコールと薬物の依存性が同じ程度だなんて、そんな考え方をするというのは、全く間違ってる」とバッサリ斬り、堀江氏は「じゃあアメリカやカナダは間違っているのか?」と質問する。

杉村は「間違ってる。カナダやアメリカやヨーロッパのような日本にはしたくない。あなたは日本をどうする気なんだ」と激怒。デーブ・スペクターもアメリカの事情を説明し、堀江氏の論理に一定の理解を示しつつも「今日本がその船(薬物合法化)に乗るべきかどうか」と疑問視した。

■「議論していくことが大事」と主張

堀江氏は大麻は医療使用で高い効果が立証され外国で合法化されていると話すデーブに対し「違法になってるから、合法の薬物を使って例えば咳止め薬とか精神病の治療薬とか蔓延してるんですよ」と説明する。

そのうえで、「じつはそうなってるから、ちゃんとした枠組みを作って規制しつつ合法化ってのが、現実的な解だと思うよ」と主張。それを聞いた太田光は「合法化される道のりを考えたら、ちょっとリアリティがないかなと思う」とコメント。

堀江氏は「議論していくことが大事」とした。

■議論に賛否両論

激しい議論が繰り広げられた堀江貴文氏の薬物一部合法化論。ネットの反応は「薬物に寛大な姿勢は理解できない」「杉村太蔵の意見が一番理解できる。意味がわからない」など否定的な声が並ぶ。

ただし一部からは「堀江氏の言っていることも理解できる」「更生の枠組みを作ることは必要」と理解を示す声も出た。

■「薬物合法化」はリアリティがないものの…

一部の国では大麻の医療使用などが認められているが、日本では全面的に禁止である。しかし、芸能人やスポーツ選手等が使用して逮捕されることも多く、蔓延しつつあるといわれる。

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,537名に実施した調査でも「一度でも使ったことがある」と答えた人が7.1%存在。これは少ないとはいえない割合だ。

違法薬物

薬物による身体への影響や、精神錯乱状態に陥ったことによる犯罪の発生を考えれば「薬物合法化」は難しく、好ましくないと言わざるを得ないだろう。

しかし「薬物依存の恐ろしさ」の周知徹底や、蔓延防止策を考えるという意味で「合法化について議論し考える」ことは、意味のあることなのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1,348名(有効回答数)

堀江貴文氏の薬物合法化論を『サンジャポ』で激論 杉村太蔵は猛反対