11月15日より配信がスタートしたNetflixオリジナル映画『アースクエイクバード』で、主要キャストに抜擢されたEXILE三代目J Soul Brothersの小林直己(35)の演技が海外からも評価が高いようです。




 その一方で、作品自体の評判は散々というから悩ましいところ。せっかくのハリウッド進出作、しかもこれだけ重要な役柄であるのにも関わらず、作品が大コケしてしまったおかげで英語メディアでの彼の扱いが小さくなってしまったではありませんか!


◆「絶望的にダルい」「不完全」「分かりにくい」と批評家ブーイング




アースクエイクバード』は、1980年代を舞台に日本人カメラマン禎司(ていじ)と恋に落ちたルーシーアリシア・ヴィカンダー)が、三角関係に悩まされて心を乱し、友だち殺しの容疑をかけられてしまうミステリー。製作総指揮は『ブレードランナー』『ブラックレイン』の巨匠リドリー・スコットが担当しています。


 小林直己は主人公ルーシーを翻弄する謎多き男という重要な役を演じ、セリフ日本語よりも英語が多め。さらに、アカデミー賞受賞歴を持つハリウッド女優アリシアを相手にラブシーンまで演じ、華々しくハリウッド進出を果たしました。




 と、ここまでは素晴らしいのですが、問題は海外メディア批評家の反応。通常、作品のリリース時には新聞各紙やエンターテインメント誌にレビューが掲載されますが、そのどれもがイマイチとぶった斬るものばかり。


 有名批評家からは軒並み、「あいまいで分かりにくい」「不完全」「説得力に欠ける」「絶望的にダルい!」とさんざんな言われようで、いつもは“日本モノ”に好意的な『ジャパンタイムス Japan Times』の記者さえもが「ストーリーを省略し過ぎだし、重要なシーンは雑に扱われている」と辛口コメントでした。



(画像:ロッテン・トマト Rotten Tomatoより)



 アメリカ最大の映画批評サイトロッテン・トマト Rotten Tomato」では肯定的なレビューが75%以上になるとフレッシュ認定、59%以下だと腐った緑のトマトと判断されますが、『アースクエイクバード』は批評家53%、オーディエンス58%とともに低評価。


 一方、10月に開催された東京国際映画祭で特別招待作品として上映されたNetflixオリジナル映画、という2つの共通点を持つ『マリッジ・ストーリー』(12月6日配信開始)の「ロッテン・トマト」評価は、批評家96%、オーディエンス91%とその差は歴然。


 レビューを書いている批評家数も『マリッジ・ストーリー』の199に対し、『アースクエイクバード』は32と少なく、そもそも作品自体の注目度が他作品に比べて低いことが分かります


◆英語も演技も神レベル?「コバヤシハリウッドにとって大きな発見」




 しかし、安心してください! 少ないながらも小林直己の演技について触れているメディアはあり、その全てが彼の演技をベタ褒めしています。


バラエティ Variety』は、「コバヤシハリウッドにとって大きな発見。小規模なNETFLIX作品は彼の第1歩に過ぎない。誰かもっと大きな作品に彼をキャスティングしたらどうだ(マーベル、聞いいてるか)?」と大絶賛。


 他にも「情緒不安定な男を実に上手に演じた」(カルチャード・ヴァルチャー ズ Cultured Vultures)、「力強い演技で主役をサポートした」(マッシャブル Mashable)など、作品は酷評しても彼の演技に賛辞を送るメディアはありました。




 すでに話題になっている彼の英語力は、共演したアリシアや監督のウォッシュ・ウエストモアランドも認めるレベルで、ロンドンで行われたワールドプレミアでは海外メディアの取材を全て通訳なしでこなしたといいます。


 ある程度年齢が行ってから渡米した筆者では「英語が神レベル!」と素直に感動しかできなかったので、アメリカ人の主婦友だちに小林直己の英語について聞いてみました。



「彼は英語も立ち居振る舞いも堂々としていて、長くアメリカで暮らしていたアジア人男性という印象を受けたわ。Netflix公式がYouToubeにアップしているアリシアとのクロストークでも流暢な英語で感心した。帰国子女なんでしょ?」


 調べてみてみると、小林直己は帰国子女ではなく、長期間の留学経験した経験もないのだとか。都内の英会話学校に通い詰めて今の会話力を習得したそうですが、それだけでここまでのレベルになれるなんて! インスタグラムに書き込みしていたファンじゃないけれど、「もしかして恋人は英語がしゃべれる人?」なんて勘ぐりたくもなってしまいます。


 それにしてもせっかくの大きな役だったのに……。作品評価が低くてもったいないですね。ねぇマーベルさん、聞いてますか?


Sources:「Variety」「Mashable」「Cultured Vultures


<文/橘エコ>


【橘エコ】アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。



(画像:Naoki Kobayashi Instagramより)