言われてやるから卒業。手洗いうがいは自分でやるよう声かけを工夫しよう
寒くなると様々な感染症が流行する時期となります。その時期にお母さんが口酸っぱく子どもに伝えているのは手洗いうがいをすること。家に帰ってきたらお母さんが毎回「手洗いうがいしてね」と声かけをしてあげることでお家ではできるかもしれませんが、園や学校ではしないなんてことでは困りますよね。実は子どもが自分で手洗いうがいをするようになるには言葉かけのポイントがあるのです。お母さんが指示を出していたことを質問に変えてみましょう。


最初はたくさんのヒントを出してもいい。連想ゲーム手洗い習慣を
4歳のA君はお家に帰ると一目散に遊び始めます。お母さんに言われなければ手洗いうがいはしません。インフルエンザも流行る時期です。自分から手洗いうがいをやってほしいと考えていたお母さんはA君に連想ゲームをすることにしました。お家に帰ったらまず何をするか聞いてみると元気いっぱい「遊ぶ!」と最初は言っていたA君。「あれ?お外で遊んだ後に手につくものは何?」と聞きます。そして「A君の手をきれいにするにはどうする?」と聞いてみたのです。


習慣化の鍵は自分の頭で考えること。関連付けを連想ゲームでしよう
家に帰る度にこのゲームをやるとA君から「今ばい菌の手だよ」「帰ったら手を洗うよ」と話し、自分から手を洗うようになりました。4歳の子どもは“家に帰る”と“手洗いうがい”とを関連付けて考えることがまだ難しいのです。連想ゲームをし、質問を繰り返しすることで家に帰ったら手洗いうがいと繋げて考えることができるようになります。習慣化するには自分の頭で考えることが何よりも必要。またゲームにすることで遊びながら習慣にできます。


自分で考え行動することは今後も必要なこと。子どもの未来を見据え声掛けを
自分の頭で考え行動することが必要なのは、習慣化するときだけではありません。子どもが成長し大人になっていく過程では何度となく必要となってくることです。「帰ってきたら手を洗って」と伝えた方が早く行動に移せます。でも子どもの将来を考えた時に指示待ち人間ではなく、お母さんから離れた時でも子どもが自分で考えて進んでいけるように、一緒にいるときから少しずつ“伝える→質問する”へ声掛けを変え応援の仕方をシフトしていきましょう。


今日の1日1成長
自分で手洗いうがいをできるよう習慣化するためには質問をしよう子どもの思考力も1成長、お母さんの質問力も1成長。みきいくみ(文)田中京子(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/
(mamagirl
掲載:M-ON! Press