ベロン氏がバティストゥータクレスポ、アグエロを引き合いにマルティネスを称賛

 かつてアルゼンチン代表でプレーメーカーとして活躍したファン・セバスティアン・ベロン氏が、現在セリエAインテルプレーする同胞FWラウタロ・マルティネスを絶賛している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューで、アルゼンチンを代表する3人のアタッカーの名前を挙げて例えた。

 ラウタロは昨季からインテルプレーし、背番号10を着用。スピード感のあるプレーと抜群の得点感覚を持ち、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でのバルセロナ戦でも電光石火のカウンターからゴールを奪うなど、欧州トップレベルのクラブを相手にしても通用するクオリティーを見せている。

 そのマルティネスについて、ベロン氏は母国のレジェンドとも言えるストライカーガブリエル・バティストゥータ氏、エルナン・クレスポ氏、現在マンチェスター・シティプレーするFWセルヒオ・アグエロの名前を出して言及した。

「特筆すべき、信じられないようなプレーをする選手だ。その動きはアグエロを思い出させるような、味方のパサーがボールを持った時に正しいタイミングでマークを外すことができる。そして、ボールを蹴る場面ではバティストゥータのような力強さを見せる。ペナルティーエリア内でのポジショニングの良さや賢さはクレスポのようだ。彼らをミックスしたような存在で、説明の難しいほどだ」

 まだ22歳のマルティネスは母国のラシン・クラブからインテルに加入してまだ2年だが、イタリアでのプレー経験を持つベロン氏はその意義をこう話す。

「ラウタロはより成熟してきている。セリエAは選手にとってサッカーの大学のようなものだ。もっと楽しいリーグ、よりゴールの多いリーグがあるのは知っているが、選手にとってセリエAは最も乗り越えるのが難しいリーグなんだ」

 時に“守備の国”とも言われるイタリアでアタッカーが成功することは、大きな価値があるというのをベロン氏は力説した。

 今年のバロンドールを受賞したバルセロナのFWリオネル・メッシは引退が近づいていると言及するなど、そのキャリアも後半に差しかかっている。歴代でも素晴らしいアタッカーを輩出し続けているアルゼンチンで、メッシの後継者になるのはマルティネスとなるのかもしれない。(Football ZONE web編集部)

アルゼンチン代表FWラウタロをベロン氏が絶賛【写真:Getty Images】