かつてはまずくて飲めないと言われた東京の水道水は、今ではペットボトルに入れて販売するほどおいしさに自信があるようだ。中国では蛇口から出る水をそのまま飲むことはなく、沸かして飲むか、買った水を飲むのは普通のことだ。中国メディアの今日頭条は1日、直接飲める日本の水道水について、水質のほどを紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の水道水は蛇口から出る水をそのまま飲むことができるほど「安全」だと紹介。公園などの公共の場所では無料で安心できる水が自由に飲め、利用者も「ちゅうちょすることなく飲んでいる」と驚いたように伝えた。生活水にしか使えない中国の水道水とは水質にかなりの差がみられている。

 なぜ日本では安心して蛇口から水を飲めるのだろうか。記事は、日本には水質基準項目が51もあると紹介。なかでも東京都の水は非常にレベルが高く、水の検査項目を自主的に増やしていると伝えた。東京都では、通常の浄水処理に加え高度浄水に処理を施すことで、水の中に残るごく微量のトリハロメタン、におい、有機物をほぼ除去することができるようになったという。

 記事はさらに、日本の水は「安全なだけでなくおいしい」とも紹介。カルキ臭やかび臭を感じさせず、日本の基準よりも厳しいため、「蛇口から出てくる水はペットボトルの水よりもおいしいことさえある」と日本人の細かさを称賛している。

 おいしくて安全な飲み水があるということは、快適な生活をするのに最低限必要なことではないだろうか。中国のユーザーからは称賛の声が相次いでいて、「うらやましくないと言ったら嘘になる」、中国では「沸かした水も怖くて飲めない」と、感心したりうらやんだりする人が多かった。東京の水もかつては評判が悪かったことを考えると、真剣に取り組めば中国でもいつかは必ず「安心でおいしい水」を飲めるようになる日が来るのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

我が国では不可能なのに! なぜ日本では水道水を美味しく飲めるのか=中国