スポーツの醍醐味はやっぱり生観戦。今回、ウォーカープラスでは、日本最大級のサッカーサイト「Goal.com(日本版)」に、“簡単にわかる”今週末開催の最終節全カードの見どころを聞いてみた。教えてくれたのは、編集部の上村迪助さん。

北海道コンサドーレ札幌vs川崎フロンターレ 12月7日(土)14:00キックオフ@札幌ドーム

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏浮上のためには勝利が最低条件となる川崎フロンターレ。また、前節は横浜F・マリノスに1-4の大敗を喫しており、一昨年、昨年に連覇した王者としてのプライドを改めて示すべく臨む今シーズン最終戦となる。一方、北海道コンサドーレ札幌川崎Fとの過去対戦で1勝5分け19敗と圧倒的に相性が悪い。13得点で得点ランク4位タイに名を連ねる鈴木武蔵は、苦手な相手を克服する原動力となれるのだろうか。

浦和レッズvsガンバ大阪 12月7日(土)14:00キックオフ@埼玉スタジアム2002

東西それぞれで随一の熱いサポーターに支えられる両クラブが激突。とはいえチーム状況は対照的で、浦和レッズがここ5戦2分け3敗かつ得点数が計2得点のみに対し、ガンバ大阪は5戦3勝1分け1敗の計12得点と好調を維持している。G大阪は特にFW宇佐美貴史が完全にチームの中心として機能しており、どのチームにとっても脅威だ。DF森脇良太の退団を発表した浦和は、7年間在籍したベテランDFをいい形で送り出したい。

横浜F・マリノスvsFC東京 12月7日(土)14:00キックオフ@日産スタジアム

最終節で相まみえる首位の横浜F・マリノスと2位・FC東京。しかし、状況は横浜FMが圧倒的に有利であり、FC東京が優勝するためには4点差以上で勝利しなければならないところだが、中心選手としてチームを牽引してきたFWディエゴ・オリヴェイラとFW永井謙佑の負傷欠場が危ぶまれる。試合当日はシンガーソングライターのMINMIが登場してオリジナル応援ソング「WINNER」でスタジアムを盛り上げてくれるが、今シーズンの勝者となるのはどちらのクラブになるか。

松本山雅FCvs湘南ベルマーレ 12月7日(土)14:00キックオフ@サンプロ アルウィン

最終節を前に3連敗で最下位に沈み、自動降格が確定してしまった松本山雅FC明治安田生命J1リーグでの冒険は1年で終了することとなったが、勝利して最下位を脱した状態でシーズンを締めくくりたい。一方、湘南ベルマーレにとってはJ1参入プレーオフ圏脱出のかかった試合となる。他試合の組み合わせの関係で勝利すれば15位以上を確定させられるが、松本との対戦で過去1敗も喫していない湘南は相性の良さを生かして残留を確定させられるのだろうか。

清水エスパルスvsサガン鳥栖 12月7日(土)14:00キックオフ@IAIスタジアム日本平

最終節に待っていた下位直接対決。15位・清水エスパルスと14位・サガン鳥栖は勝ち点36で並んでおり、16位・湘南ベルマーレとの勝ち点差はわずかに「1」だ。得失点差の関係で引き分け以上で残留を確定させられる鳥栖が優位な状況だが、ここ6戦1分け5敗と泥沼を抜け出せていない清水にとっては、ホームのサポーターに向けて来シーズンへの希望を抱かせたい一戦ともなる。

名古屋グランパスvs鹿島アントラーズ 12月7日(土)14:00キックオフ@県立カシマサッカースタジアム

赤を基調とする両クラブの対戦では、初企画の『激辛レッドホットFES』が開催。寒くなってきたこの季節に辛くて旨いスタジアムグルメを食せば、応援にも熱が入ることだろう。リーグ序盤戦は好成績を残したものの、中ごろから勢いが落ち、終盤には監督交代を決断した名古屋グランパス。終盤まで優勝争いに絡み、今シーズンも確かな実力を示してきた鹿島アントラーズを相手に、3試合ぶりの白星を飾ることはできるのだろうか。

ヴィッセル神戸vsジュビロ磐田 12月7日(土)14:00キックオフ@ノエビアスタジアム神戸

降格が確定してしまったものの最下位は脱出したジュビロ磐田が、敵地でヴィッセル神戸と対戦する。何といっても、この試合ではFWダビド・ビジャの引退セレモニーが実施。スペイン代表歴代最多得点者というだけでなく、ワールドカップ得点王にも輝いたこの男が出場する最後のリーグ戦には、日本だけでなく世界中の注目が集まる。また、来場者全員にビジャのメモリアルカードがプレゼントされる、サッカーファンにとっては外したくない試合だ。

サンフレッチェ広島vsベガルタ仙台 12月7日(土)14:00キックオフ@エディオンスタジアム広島

サンフレッチェ広島のホームで行われるこの試合では「THANKS FOR ALL」をテーマにさまざまなイベントが開催。感謝を込めて贈られる「サンフレッチェ・サンクスサンタ帽」は先着1万人、「ケンシン エコ・ボールペン」は先着5千人がゲットできる。とはいえ、ホームサポーターにとっての一番のプレゼントになるのはピッチ上から届けられる勝利だろう。リーグ前半戦で敗北したベガルタ仙台に借りを返し、白星を飾ることはできるのだろうか。

大分トリニータvsセレッソ大阪 12月7日(土)14:00キックオフ@ヤンマースタジアム長居

今シーズン上々の戦いを披露してきた両クラブが最終節で相まみえる。ともにカウンターにはリーグ屈指の切れ味を備え、特に大分トリニータは昇格組ながら7位と、“サプライズ”と言って良いほどの健闘を見せている。また、セレッソ大阪アンヘル・ロティーナ監督が就任1年目で見事にチームをまとめ上げ、来シーズンの更なる躍進を期待させる戦いを繰り広げた。なお、試合当日は人気芸人のどぶろっくが来場し、キックオフ前にスタジアムを沸かせてくれる。(東京ウォーカー(全国版)・浅野祐介/ウォーカープラス編集長)

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