女の子(Bluehousestudio/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

TOKIO松岡昌宏が主演を務めるドラマ『死役所』(テレビ東京系系)の第8話が5日に放送。

虐待を受けながら死んでしまった少女の母親を思う無垢な心の描写に、SNSでは「嗚咽が出るぐらい泣いた」「見るのがつらすぎる」「本当にただの洗脳」と反響を呼んでいる。

■幼い子供が死んでしまった理由は…

シ役所他殺課に、絵本を抱えた少女・小野田凛(佐々木みゆ)がやってきた。よっぽど悪いことをしていなければ基本的には天国へ行けると告げられた彼女は「いつもお母さんのことを怒らせていたから、凛は天国には行けないかも」と呟く。

まだ幼稚園児だというのに他殺課を訪れた凛は、生前母親からの虐待を受けて死んでしまったのである。シ村(松岡昌宏)とイシ間(でんでん)は、幼い少女が持っていた絵本と共に彼女の記憶をたどっていく。

関連記事:『ごめん、愛してる』坂口健太郎が吉岡里帆に「ナニ見られても…」

■虐待されている痕跡があるものの…

保育士黒川あかね(吉田志織)に憧れていた生前の凛は、保育園で他の園児に読み聞かせをする心優しい子供だった。そんな凛を温かい目で見守っていたあかねは、凛の身なりが日に日に不潔になっていくことに気づく。

髪のフケ、首元にできた痣に対し、保育園の職員たちは次第に虐待への疑いを強めていったが、凛は「お母さんはとっても優しい」の一点張りだった。

■真冬のベランダに鍵をかける母親

だが、夜の8時を過ぎても凛の母親が迎えに来ない。あかねが慌てて電話をすると、母親の瞳(前田亜季)に仕事が忙しいから家まで送り届けてほしいと告げられた。

翌朝、絵本を音読した凛はまだ眠っていた瞳の逆鱗に触れ、なんとベランダに追い出されてしまう。あかねと保育園の園長が心配して家を訪ねるも、瞳は凛が寝ていると言い訳し、取り合おうとしない。それどころか、ベランダの鍵をかけたまま夜遊びに出かけてしまうのだ。

■凍えながら意識が遠のいた少女

子供は大丈夫なのかと聞かれ、「あの子はしっかりしてるから」と瞳が恋人に向かって微笑んでいる最中、凛は雪の降るベランダで凍えながら絵本を読んでいた。その絵本は「あしたのわたし」というタイトルで、生まれ変わりに関する物語だった。

以前瞳に買ってもらった一冊を、凛は大切に大切に抱え、一文字一文字を声に出して読んでいく。その脳裏には、優しかった頃の母親が浮かんでいた。そして「あしたの、凛は…」の一言を最後に、凛は凍死した。

■身勝手すぎる母親に絶句

身勝手な親の許されざる行為に対し、放送後のSNSでは「いろんな思いを感じて泣いた」「実際にこういう子がいると思うと言葉が出ない」と、身近な問題でもある虐待に考えを巡らせる視聴者が続出。

死してなお優しかった母との思い出を忘れない幼女の純粋無垢な描写に「子どもはそれでも母親を愛しているなんて残酷」「実写になるとより泣ける」など悲しみの声が集まった。

同日、偶然にもTV番組『ねほりんぱほりん』(NHK総合)でも児童虐待というテーマを扱っていただけに、どちらも視聴したという意見が多数見受けられた第8話。心を痛める話ではあるが、視聴者がこういった問題を考えるきっかけになったのではないだろうか。

・合わせて読みたい→4人の育児で常にパニック 20代母親が3歳息子にした恐ろしい虐待行為

(文/しらべぇ編集部・AKO

虐待されても母を愛する少女に絶句 「つらすぎる」「洗脳」