2019年の年間アニメチャート【Billboard JAPAN HOT ANIMATION of the Year 2019】は、『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』の主題歌あいみょんの「ハルノヒ」が首位を獲得した。
 
 4月15日付(集計期間:4月1日4月7日)の同チャートで初登場1位を飾った「ハルノヒ」は、その後7週に渡ってNo.1の座を守り抜き、アニメチャート連続首位歴代2位を記録した(映画『君の名は。主題歌RADWIMPS前前前世」とタイ記録)。年間1位となった大きな要因はやはりストリーミング再生回数の多さで、指標ごとに見ていくとストリーミング1位、ラジオオンエア1位、CD読み取り回数のルックアップ1位、カラオケ3位、動画再生4位、ダウンロード5位、Twitter 26位、CDセールス37位と、圧倒的なデジタル人気が見て取れるが、ラジオ、ルックアップカラオケでも上位を占めていることから、高いレンタル率と、“ラジオで聞きたい!”“カラオケで歌いたい!”とリスナーを動かす高い影響力がうかがえる。

 「ハルノヒ」に続き年間2位にチャートインしたのは、2017年2018年と2年連続で年間アニメチャートを制したDAOKO × 米津玄師の「打上花火」だ。2017年8月21日付の同チャートで初登場首位を飾って以来、動画再生とカラオケロングヒットした本曲は、2019年も前述の指標で1位を獲得。またストリーミング2位、ダウンロード9位、ラジオ15位、Twitter 19位と超異例のロングヒットを記録している。本曲は2018年大晦日の【紅白歌合戦】に米津玄師が出演した影響から、その放送日が集計期間に重なった1月14日付けの同チャートで2位にまで上がり、以降トップ20内をキープしている。

 そして年間3位には、人気マンガアニメ化した『鬼滅の刃』よりオープニング曲のLiSA紅蓮華」がチャートインした。ダウンロード先行配信後に初登場2位を記録した本曲はCDリリース後にアニメチャート首位をゲット。その後、一時期はトップ10圏外になったものの、10月以降、ジワジワと順位を上げている。その大きなポイントは全曲サブスク解禁と【紅白歌合戦】初出場決定のニュースだろう。年間チャートでの指標順位からも分かるように、ダウンロード2位、Twitter 2位、カラオケ5位、ルックアップ7位、ストリーミング9位、CDセールス13位、ラジオ13位、動画再生19位とデジタル&フィジカルでバランスよく高ポイントを稼いでいる。もともと人気の高いアーティストではあったが、『鬼滅の刃』に注目が集まるにつれ、より幅広く知られる機会が増え、デジタルとフィジカルのダブルで相乗効果が働いた。

 年間4位は、映画『天気の子』の主題歌であるRADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」。『君の名は。』の新海誠監督と再びタッグを組んだRADWIMPSのこの曲は、シングルリリースストリーミング配信がないため、CDセールスとルックアップストリーミングポイントがない中、ダウンロード1位、動画再生2位、ラジオTwitterで5位、カラオケ6位と大健闘した。『天気の子』の予告編解禁とともに本曲も解禁されて、公開後の4月22日付でTwitterポイントのみで初登場11位に入った本曲は、映画公開後の7月29日付チャートで1位を獲得し、7週連続1位に輝いた。『天気の子』の関連曲では「グランドエスケープ feat. 三浦透子」が年間8位、「大丈夫」が年間17位、「祝祭 feat. 三浦透子」が年間47位にチャートインしている。映画と楽曲のヒットに合わせて、『君の名は。』より「スパークル」は年間19位、「前前前世」は年間57位に入っている。

 「愛にできることはまだあるかい」に僅差で映画『HELLO WORLD』の主題歌であるOfficial髭男dismの「イエスタデイ」、映画『海獣の子供』主題歌米津玄師「海の幽霊」がそれぞれ年間5位と6位にチャートイン。そして年間7位には、2019年上半期アニメチャートでトップだった三浦大知の「Blizzard」が入った。映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の大ヒットに合わせて、本曲もチャートで動きを見せ、特に大きな盛り上がりを見せたTwitterでは年間1位を獲得している。

 年間9位のあいみょん空の青さを知る人よ」(映画『空の青さを知る人よ主題歌)や年間10位のMrs.GREEN APPLEの「インフェルノ」(TVアニメ炎炎ノ消防隊オープニング曲)のように、CD発売前の先行配信で一度チャートに登場し、CDリリース後に再びチャート上位にチャートインするという、大きなチャート・アクションを2回起こす傾向が強くなっている。また「打上花火」や「愛にできることはまだあるかい」、「イエスタデイ」のようにCD発売から月日が経過した楽曲やアルバム収録曲など、セールスのポイントがなくとも上位に入る傾向があることから、近年のデジタル市場の拡大がうかがえる。しかし、フィジカルもしくはデジタルだけに特化するのでなく、Twitterラジオカラオケといったリスナーとの接触ポイントも外せない重要な物差しとなっており、2019年年間アニメチャートは各指標バランスよく支持を得た楽曲が上位にチャートインする結果となった。


◎【Billboard JAPAN Hot Animation of the Year 2018】トップ10
1位「ハルノヒ」あいみょん
2位「打上花火」DAOKO × 米津玄師
3位「紅蓮華LiSA
4位「愛にできることはまだあるかいRADWIMPS
5位「イエスタデイ」Official髭男dism
6位「海の幽霊」米津玄師
7位「Blizzard三浦大知
8位「グランドエスケープ feat. 三浦透子」RADWIMPS
9位「空の青さを知る人よあいみょん
10位「インフェルノMrs.GREEN APPLE


集計期間:2018年11月26日(月)~2019年11月24日(日)

【ビルボード 2019年間 Hot Animation】あいみょん『クレヨンしんちゃん』主題歌が首位、リリースから2年経過の「打上花火」が2位