日本は秩序が保たれ、路上にごみがほとんど落ちていない国であると多くの中国人に認識されているが、同時に「日本人は様々な規則に縛られ、堅苦しい生活をしている」と認識している中国人も少なくないようだ。

 中国メディアの今日頭条は2日、日本人の生活がどれほど厳格なものであるかを分析する記事を掲載し、「日本人の厳格さは社会に良い影響を与える側面もあるゆえ、学ぶ価値がある」と伝えた。

 記事はまず、日本社会がどれほど厳格かを紹介するため、「東京駅」を例に挙げ、非常に多くの路線が乗り入れている極めて複雑な駅であるものの、事故などが起こらない限りは「すべての路線ですべての電車、新幹線が時間どおりに運行されている」と伝えた。

 また、スーパーの量りは0.1グラム単位で測れる正確なものが使用されていて、「厳格さが日本人の骨の髄にまで浸透しているようだ」と主張。日本人はなぜこれほどまでに厳格な生活を送っているのだろうかと疑問を提起した。

 この理由について記事は、「日本人の生存環境」が大きく関係しているのではないかと分析。日本は島国で自然災害も多く、農耕に適した土地は国土の約15%ほどしかなく、しかも天然資源も乏しいと指摘し、こうした厳しい生存環境が「日本人に古来より高度に組織化された集団を作らせた」と主張。そして集団を効率よく運営していくためには厳格なルールが必要になると主張し、その厳格さが今なお社会に存在し続けているのではないかと論じた。

 一方で、細部までおろそかにしない厳格さがあるからこそ、日本には世界に名だたる企業が複数存在し、100年以上も続く企業が世界一多いのだと主張。中国人は日本人に比べて何事も「だいたい」で済ませる傾向にあるが、日本人の厳格さが社会にプラスの影響をもたらしている側面は否定できないと主張、「日本人の厳格な働き方は学ぶ価値がある」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人の骨の髄にまで浸透している「厳格さ」、一体どうしてそこまで?=中国