伝わりやすいプレゼンの特徴とは?

ダイバーシティが進む現場では、多様な価値観や働き方を持つ部下に対して、やってほしいことを伝えることが非常に難しくなってきています。

「自部署の方針がメンバーになかなか伝わらない……」
「私の言っていることが伝わっているのか不安……」

このような思いをされた経験は無いでしょうか?今回は少しスキル寄りになりますが、これらの悩みを解決するプレゼンテーションスキルについてお話させていただきます。(文:働きがい創造研究所社長 田岡英明)

成果を生むコミュニケーションとは……


NLP(神経言語プログラミング)という実践心理学の中で、私は「相手のとった行動があなたのコミュニケーションの成果である」ということを伝えています。

メンバーがなかなか自分の言うことを理解し、行動してくれない」といった経験があるのならば、自身の伝え方を振り返ってみましょう。多くの場合、人は同じコミュニケーションを繰り返しながら「伝わらない……伝わらない……」「いつかは伝わるはずだ!」などと勝手な思いを持ってしまいがちです。

しかし、"伝わらない伝え方"を何度繰り返しても、伝わることはありません。つまり、伝え方を変えていく必要があるのです。

伝わらないプレゼンは「ストーリーがない」「論理的でない」

伝わらないプレゼンテーションの特徴として、5つのポイントが挙げられます。

・話の構成にゴールストーリーがない
・ラポール(信頼関係)が形成されていない
・相手のニーズや状況を掴めていない
・顔や身体、声といったライカリティが低い
論理的でない

「自分の言っていることがあまり伝わっていないな」と感じたならば、上記5つのポイントに照らして自分のプレゼンテーションをチェックしてみましょう。

「全体像」からスタートすると「詳細」が伝わりやすい

前述のポイント振り返り、伝わるプレゼンテーションの型を身に付けていく必要があります。伝わるプレゼンテーションには、以下のような一連の流れがあります。

(1)導入
(2)現状
(3)ゴール
(4)伝えたい事の全体像
(5)伝えたい事一つ一つの詳細
(6)次のアクション

まずは導入部分で最近の業界動向などを話した上で、自部署の現状を話します。これは、いきなり本論に入らず、まずはメンバーの聞く姿勢を作っていく必要があるからです。その後、話の目的を伝え、全体像から具体的な詳細の順番で語っていきましょう。そして最後に、話の終了後に取ってもらいたい第一歩の行動を促していくのです。

今回はダイバーシティの進む社会において、自分の伝えたいことがなかなか伝わらない課題に対するスキル面の解決策をお伝えしていきました。メンバーの多様性はますます増すばかりです。管理職としてのコミュニケーション能力に磨きを掛けていきましょう!

筆者近影

【著者プロフィール】田岡 英明

働きがい創造研究所 取締役社長/Feel Works エグゼクティブコンサルタント

1968年東京都出身。1992年に山之内製薬(現在のアステラス製薬)入社。全社最年少のリーダーとして年上から女性まで多様な部下のマネジメントに携わる。傾聴面談を主体としたマネジメント手法により、組織の成果拡大を達成する。2014年株式会社FeelWorks入社し、企業の管理職向けのマネジメント研修や、若手・中堅向けのマインドアップ研修などに携わる。2017年株式会社働きがい創造研究所を設立し、取締役社長に就任。