日本文化を高く評価する中国人は少なくないが、中国メディアの今日頭条は3日付で中国人旅行客が日本の都市について抱く印象を紹介する記事を掲載し、日本の各都市にはそれぞれ異なる魅力があると伝えている。

 記事は、日本の都市に惹かれたというある中国人が東京・大阪・京都・沖縄・北海道・奈良・神戸・長崎・佐賀を訪れた際に撮影したスナップ写真を掲載しており、中国人筆者は日本の各都市には「設計と美学が満ちている」と絶賛し、これは日本人の民族性と密接に関係していると説明している。

 まず、最初に掲載したのは夕方の東京の写真だ。東京だけではないが、日本の都市には中国の都市で見られるような派手でけばけばしい赤や紫の都市照明が存在しないため、ライトアップされた東京タワーがひときわ目に鮮やかに映ると称賛した。

 また、京都は「最も日本らしい都市である」と表現し、日本文化・歴史の原点であるため、現代化と歴史を両立させ、上手に過去の雰囲気を保存していると説明。和服を着た人をよく見かけることもでき、街のいたるところに「目に見える歴史」が存在すると称賛した。

 一方で、北海道の小樽は「非常に日本らしくない都市」だと指摘。小樽にはヨーロッパのような雰囲気が満ちており、欧州風の建物を多く見かけると紹介、岩井俊仁監督作品の「Love Letter」ゆかりの地でもあり、中国の文芸青年は絶対に訪れるべきだと推薦した。

 記事が紹介した中国人は、日本の各都市に存在する設計や美学と日本人の民族性に密接な関係があると主張しているが、都市のデザインには確かにその国や都市に住む人の考え方や好みが反映される。特に京都は現代化と歴史を共存させている点が素晴らしいと言える。中国には経済的に発展を遂げた都市は多いが、どの都市も派手な電飾が多いのが特徴だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の各都市には「美学が満ちている!」 それぞれに異なる魅力=中国