2019年10月4日神戸市にある市立東須磨小学校で、20代男性教諭が同じ学校の先輩教諭4人にいじめや暴行を繰り返し受けていたことが明らかになりました。

「呼び捨てに違和感」 神戸市の教師いじめ 校長の会見に反響続々

この件を受けて、同年12月4日、同市立小中高の全校長や市教育委員会幹部ら計320人の冬のボーナス(期末・勤勉手当)の増額を見送る神戸市の改正条例案が、市議会本会議で賛成多数で可決。

産経ニュースの報道によると、『増額見送り』の対象は市立学校の校長約250人と、市教委事務局の課長級以上約70人と広範囲に及びます。

冬のボーナスは当初、市人事委員会の勧告に従い、昨年に比べ0.05か月分増える予定でしたが、今回の条例成立で総額約1千万円の増額が見送られることになるそうです。

神戸市は「第三者委員会の調査が途中で、市教委の改善策も示されておらず、ボーナスの増額は市民の理解を得られない」とコメント。

神戸市の決定に対し、ネット上では「関係ない人まで巻き込んでいる」といった声が目立ちました。

・謎の連帯責任。真面目にやってる校長先生は関係なくない?

・「関係ない人間も罰せられるし、今後いじめは見て見ぬ振り」となりそう。

・教室改装とか給食のカレー中止とか、なんか迷走している。

・『神戸システム』とかいう人事体系の方を見直すべきなのでは?

ネット上でも指摘されているように、今回の対応は「その場しのぎ」とみなされても仕方がない内容のように感じられます。

この対応が通った場合、隠蔽体質をより強める恐れも。「告発した被害教員の想いが、無駄にならないようにしてほしい」…多くの人がそう望んでいるようです。


[文・構成/grape編集部]

出典
産経ニュース
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