日中戦争で日本の攻撃を受けた中国では、日本の軍事力には常に警戒しているという人は多い。また、日本は非核武装の国であるとはいえ、核武装する日が来るのではないかと考えている中国人も少なくないようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「7日で核兵器を作れると言われる日本の核武装国家までの道はどれほど遠いのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本には核兵器を製造する技術と能力があると主張し、その気になればいつでも作れて「7日で作れる」という説もあるほどだと主張。実際、日本には核兵器の材料となるプルトニウムが大量にあると指摘している。青森県六ヶ所村にはウランプルトニウムを使用済み核燃料から取り出す再処理工場があり、使用済み燃料を貯蔵するための巨大なプールもあるため、「今後日本が核兵器を置いておく場所になるのではないか」と主張した。

 記事によると、日本は米国にとっても重要な拠点であり、核兵器を生産する能力がある日本に、米国は「核武器の原料となる材料を置いている」のだと主張。今注目されているのは朝鮮半島の情勢で、日本が情勢に脅威を感じた場合は核武装する可能性がないわけではない、と日本に対する警戒感を示した。

 中国としては、日本が核武装するかどうかは大きな関心事のようだが、世界で唯一の被爆国である日本は、現在でも非核三原則を基本的な政策としており、技術的な問題は別として核兵器を持つことはないと言えるだろう。そもそも、「7日で核兵器を作れる」というのは、いくら日本に高い技術があるとは言っても、さすがに大げさだと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

警戒せよ! 日本の核武装国家までの道はどれほど遠いのか=中国メディア