皆さんは自分の実家に帰省した時に、どのような手伝いをしていますか。パナソニック株式会社では帰省時の家事手伝いのなかでも、体力を必要とする家事に関する調査を行いました。

とくに「高いところの家事は任せてほしい」と感じ、実行している人が多いようです。

「電球切れてない?」がやっぱり定番。実家の手伝い事情

半数以上が実家で体力の使う家事を手伝っている

掃除

調査対象者は両親と別居をしており、実家へ帰省する予定がある20~40代男女250名(子世代側)と、子世代と別居しており、子どもが1年以内に帰省した経験がある50~70代男女250名(親側)です。

はじめに、子世代側に帰省時の家事について聞きました。
帰省した時に実家の部屋の模様替えや家具・家電の新調など、体力を使う家事を手伝った経験があるという人は約6割となる58%。全体の半数以上です。

また、今年の年末に体力を使う家事を手伝う予定だと答えた人は46%。約半数が実家で体力仕事を手伝うことが分かりました。

こうした手伝いをするかどうかは、親の年齢や健康状態も大きく関わってくるでしょう。
60代に入ったばかりの筆者の両親はともにまだ仕事をしており、夫婦で旅行に行ったり、筆者やきょうだいの子育ての手伝いをしに上京してくれたりするほど元気。
そのため帰省する時には母の「実家に帰った時くらいゆっくりしなさい」という言葉に甘え、恥ずかしながら家事のお手伝いはほとんどやっていません。しかし、あと数年したらこうした状況も変わってくるのだろうと感じています。

今回の調査でも「掃除や家具・家電の新調は年々親にとって体力的に厳しくなっていると感じる」という人は6割でした。
調査対象は子ども側が20~40代なので親は50~70代だと想定されますが、親が70代以降の子世代はこの割合がもっと高くなることが容易に予想されます。

高いところの掃除を親に任せるのは不安

窓掃除

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

次に、子世代側に実家でどんなことを手伝いたいかを聞きました。結果は以下の通り。

上位に照明やエアコンのフィルター、窓、カーテンなどの掃除がランクインしていることを見ると、家の中でも高いところの掃除や家具・家電の新調を手伝いたいと感じている人が多いことが分かります

脚立や踏み台が必要になる家事は、親世代にとってはそれなりに重労働。親自身がいくら自分のことを「元気だし体力もある」と思っていても、子世代にとっては不安が大きいもの。
今回の調査結果は、そうした親の過信を心配する子世代の気持ちを表しているのかもしれません。

高いところの家事に、親は子世代の成長を感じる

照明の交換

子世代が手伝いたい家事の第1位となった「照明の掃除・新調」については、親も他の家事以上に手伝ってもらうと嬉しい気持ちになるようです。
親側に手伝ってもらった時の心境を聞くと「子世代に感謝する気持ちになる」(70%)、「子世代の成長を感じる」(58%)と答えた人が多くいました。

料理や洗濯、庭掃除などのように同じ高さにいる家事とは違って、物理的に子世代の姿を見上げるために、こうした気持ちになる親が多いのではないでしょうか。
また、「子世代が帰った後も、照明があることで気持ちが明るくなる」(62%)と6割の人が答えたように、お部屋に灯された明かりで気持ちも温かくなる親が多いようです。

照明器具

polkadot / PIXTA(ピクスタ)

「高いところの家事は子世代に任せて」という子世代側の気遣いを、親が感じやすい照明の掃除や新調。
遠く離れた親に日頃の感謝を伝えることができるので、帰省の際には積極的に手伝いたい家事の一つだと分かった調査結果でした。

筆者も今度の年末年始の帰省では、「電球が切れそうなところはない?」と親に聞いてみたいと思います。

※ “帰省時の家事手伝い”に関する調査 帰省シーズン到来、子世代の約半数が体力を要する実家の家事を手伝う予定! 「子どもが手伝いたいこと」ランキング、1位は「照明の掃除・新調」

pixta_57598051_S