牛もついにバーチャルの世界に突入!

四角いヘッドマウントディスプレイをつけ、視界いっぱいにデジタルの世界を楽しむことができるVR。この技術は、ゲームや映画といったエンタメだけではなく、介護や医療などといった幅広い分野でも可能性を秘めている。

そんな中、ロシアモスクワにあるロシア農業省の所有する牧場で、ある面白い実験が行われた。

なんと、乳牛自身にVR機器を装着し、バーチャルの世界を楽しんでもらうというものだ!!

行われたのは、モスクワ郊外にある「ロスモロコ」という牧場。ここでは以前より、乳牛のストレスを減らしミルク生産量を増やそうとする試みが行われており、クラシック音楽を流したりなど、様々な実験が行われていた。

こうした中、今回使われたのはVR。大きなヘッドマウントディスプレイをつけた牛の写真が公開されると、ロシアのネット民たちは完全にジョークだと思ったようだ。

しかしロシア農業省が「これはミルクの生産量と牛の気分の関係性を調べるための実験です」と公式に声明を出したという。ちょっとふざけた絵面ではあるが、大真面目な実験であった。

このVRは農家と獣医の監修のもと開発されたとのことで、牛たちがどんなVR映像を見せられていたかは明らかになっていないが、「牛のストレスが軽減し、全体的に気分が改善されていた」とモスクワタイムズで報じられていた。

実験の第二段階では、牛のミルク生産量にどれくらい変化を与えるかが調査されるという。

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牛がVRをつけている時点でシュール極まりない絵面である。

とはいえ、VRは高い認知能力をもった人間でさえ騙してしまう代物だ。これで牛がハッピーになると証明されたら、薬やストレスから解放される新しい育て方が見つかるかもしれない。

参照元:Oddity Central

【VRウシ癒し】ロシアの酪農家、ミルクの生産量向上のため”VR”で牛のストレス緩和を試みる!!