テトラサイクリン歯という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

テトラサイクリン歯とは、歯の成長段階の幼少期に、テトラサイクリン系の抗生物質を摂取したことが原因で現れる歯がグレーや茶色になる変色のことをいいます。

1960~70年代に一般的に使用されていた医薬品が原因で、コンプレックスに感じられる方も少なくありません。

現在では、テトラサイクリン系の抗生物質の歯のへの影響が広く認知されているため、処方されることが少なくなっています。

今回は、テトラサイクリン歯を改善する治療法や治療を選ぶポイントについて、詳しくご紹介していきます。

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テトラサイクリン歯とは


まずはテトラサイクリン歯によって、歯が変色する原因についてご紹介します。

テトラサイクリン歯のメカニズム
歯は、一番表層にエナメル質、その中に象牙質といった構造をしています。
通常エナメル質は白色をしており、象牙質は黄色みを帯びた色をしています。

歯が黄色っぽく見える原因は、この象牙質が透けて見えることによるものが大きな原因です。

そして、テトラサイクリン系の抗生物質を服用すると、その成分が象牙質に沈着し、太陽光に含まれる紫外線と光化学反応を起こし、色素が生じてしまいます。

歯に太陽光が当たることによって、象牙質の色が黄色から褐色さらに濃い色へと変化してしまうというメカニズムです。

テトラサイクリン歯の分類

テトラサイクリン歯は、その程度により第一度~第四度に分類されています。

数字が大きくなるほど変色具合が濃くなり、適した治療内容もそれぞれ異なります。

第一度:淡い黄色、褐色、灰色で歯全体が一様に着色している。縞模様はない。
第二度:歯全体が一様に着色しており、第一度よりも全体的に色が濃い。縞模様はない。
第三度:濃い灰色、青みがかった灰色をしている。縞模様がある。
第四度:全体的に濃い着色が強く見られ、縞模様もある。

テトラサイクリン歯に行う審美歯科治療

テトラサイクリン歯の改善方法としては、大きく分けて「ホワイトニング」「ラミネートべニア治療」「セラミック治療」の3種類があります。

それぞれの治療法のメリット・デメリットについてみていきましょう。

■ホワイトニング

まずひとつめの治療法がホワイトニングです。

ホワイトニングは、歯を削る必要がなく手軽に行える治療と言えます。その反面、中重度~重度のテトラサイクリン歯の場合には効果が出づらく、テトラサイクリン歯の特徴でもあるしま模様を消すことが難しいといったデメリットがあります。

ホワイトニングのメリット
・手軽に治療ができる
・歯を削らない
・歯に対してダメージはない

ホワイトニングのデメリット
・効果を得られない場合がある
・縞模様が完全になくなることはない
・ホワイトニング効果は永久ではなく、3か月~半年に一度はメインテナンスが必要となる

■ラミネートベニア治療

2つ目にご紹介するのが、ラミネートべニア治療です。

ラミネートべニア治療は、ホワイトニングに比べてしっかりと効果が出るため、テトラサイクリン歯の治療法として人気があります。

ラミネート治療のメリット
  ・最小限の切削量で、テトラサイクリン歯とわからない仕上がりにできる
  ・後戻りはなく、定期的な噛み合わせチェックを行うことで長く使用できる

ラミネート治療のデメリット
  ・歯を削る処置が必須になる
  ・セラミッククラウンよりも耐久性に劣る

ラミネート治療では歯の表面を削って薄いセラミック製のシェルを付けることで、歯の色を改善します。しっかりと歯を白くすることができますが、噛み合わせが強くあたる場合などはシェルが取れやすいといったデメリットがあります。

■セラミック治療

セラミック治療はセラミックの被せ物を土台状にした歯の上に装着する治療で、どの程度のテトラサイクリン歯にも適応可能です。

歯の変色を完全になくすのと同時に、歯並びもきれいに整えることができるセラミック矯正も需要が高まっています。

セラミック治療のメリット
テトラサイクリン歯とわからない仕上がりにできる
・神経処置を行うことで、歯の色と歯並びを同時にきれいに整えられる
・後戻りはなく、定期的な噛み合わせチェックを行うことで長く使用できる

セラミック治療のデメリット
・歯の神経の処置や歯を削る必要がある

ラミネートより歯を削る量は多くなりますが、土台にすっぽりと被せるように装着をするので、強度が一番高い治療といえます。

真っ白から自然な白さまで好みに合わせて選択することができるので、患者さまの理想の白さの歯に仕上げることが可能です。

テトラサイクリン歯の治療を選ぶポイント

ホワイトホワイトでは、上記すべてのテトラサイクリン歯治療を行っております。

患者さまに合った治療を選択する際のポイントとしては「歯を削りたくないか、特に抵抗はないのか」「完全にしま模様をなくし、テトラサイクリン歯であることがわからない状態の仕上がりがご希望か、そこまでは求めていないか」という2点です。

基本的にホワイトニングは、テトラサイクリン歯を目立ちにくくすることが治療目的です。

また、セラミック治療(ラミネートを含む)は、テトラサイクリン歯であることがわからない仕上がりにする治療法となります。

ホワイトホワイトでのカウンセリング時にも、それぞれのメリット、デメリットをご理解いただき、その方にとって最善の治療内容をご案内させていただいております。

まずはホワイトニングを試してから治療を選ぶこともあります

例えば「きれいな歯にはなりたいけれど、いきなり自分の歯を削るのは怖い」という患者さまのお声をよく耳にします。

その場合、まずホワイトニングを行ってどのくらい変わるのか見ていただきます。

結果、ホワイトニングのみでご満足いただく患者さまも多数いらっしゃいます。

ホワイトニングで効果を得られなかった場合や、理想の白さにされたい方は、セラミック治療をご選択することがあります。

「ホワイトニング以上に歯を白くしたい」といったご希望があった際に、セラミック治療をご検討いただくことも可能です。

まとめ

今回はテトラサイクリン歯の原因と治療法について詳しくご紹介しました。

セラミック治療の場合、ラミネートべニアよりも強度が高く、歯並びなどトータルで美しい口元をつくることも可能です。

見た目への影響としてコンプレックスにもなってしまう「テトラサイクリン歯」。

歯の色が美しく整うことで、自信の持てる笑顔を手に入れることができるでしょう。

コンプレックスは美しさの伸びしろとなります。無料カウンセリングや無料写メ相談も実施しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

[文:ホワイトホワイトデンタルクリニック(https://whitewhite.tokyo/)]

監修:石井先生
店舗:恵比寿本店・LUMINE新宿店・LUMINE有楽町
テトラサイクリン歯の治療について:https://whitewhite.tokyo/tetracycline-teeth

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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