かつてバルセロナに所属していた元フランス代表MFエマニュエル・プティ氏の「当時のバルセロナドレッシングルームには人種差別があった」という発言に対し、プティ氏の同僚だった元スペイン代表FWアルフォンソ・ペレス氏が反論している。5日に、スペイン紙『マルカ』が報じた。

 プティ氏は「バルセロナドレッシングルームで人種差別を経験したことがある。一部の選手の間では、頻繁に差別が横行していた」と述べ、バルセロナ在籍時に人種差別を経験したことを告発していた。これを受けて、アルフォンソ氏は以下のようにコメントしている。

「私もプティと同様に、当時はバルセロナに在籍していた。たくさんのオランダ人やカタルーニャ人がいたね……。いろいろなことがあったけど、私たちはみんな仲良くしていたよ」

「彼の意見は個人的な意見だけど、拒絶感を感じるようなことはなかったよ。グループの全員と仲が良かったしね。私たちはチームであり、グループだった。たしかに全てのクラブで、同じ国籍や地域出身のプレーヤーが関係を深める傾向にあることは事実だ。でも、どのチームでもそうだけど、それは至って正常なことだよ」

 果たして、当時のバルセロナに差別はあったのか、なかったのか――。真相は闇の中だが、プティ氏の告発が大きな波紋を広げたのは事実だ。

人種差別を告発したプティ氏(左)と、それを否定したアルフォンソ氏(右) [写真]=Getty Images