明治安田生命J1リーグ最終節のヴィッセル神戸vsジュビロ磐田が7日にノエビアスタジアム神戸で行われ、4-1で神戸が勝利した。

ここまで13勝5分け15敗で10位に位置する神戸(勝ち点44)。今節は、今シーズン限りでの現役引退を発表しているダビド・ビジャの国内リーグ戦ラストマッチとなる。セレッソ大阪鹿島アントラーズと上位陣を連破して迎える磐田戦に向けては、前節の鹿島戦から先発メンバーを6人変更。GK前川、渡邊、小川、藤本らに代えて、GK飯倉、ダンクレー、セルジ・サンペール、ダビド・ビジャらを先発に起用した。

一方、磐田はここまで10勝11分け13敗で17位に位置し、すでにJ2リーグ降格が決定している。それでもフェルナンド・フベロ体制の下、北海道コンサドーレ札幌名古屋グランパスを相手に連勝を飾っており、内容も攻守において改善されつつある。今シーズン初の3連勝で来シーズンにつなげたい。そんな一戦に向けて、名古屋戦から先発メンバーを1人のみ変更。山本に代えて、エベシリオを起用した。U-22日本代表に選出されている大南も先発している。

試合は序盤から神戸がボールを保持。すると6分、敵陣中央左でボールを持ったセルジ・サンペールがゴール前にスルーパスを送る。ここに走り込んだ山口がシュートを放つも、ここはGK八田にブロックされてしまう。

その後も依然として神戸がほとんどの時間を敵陣で過ごすが、磐田も最後のところで自由を与えず。それでも36分、神戸が磐田のミスを誘い、先制点を奪う。GK八田がボックス手前の上原にパスを出した瞬間、山口が素早く寄せる。こぼれたボールをボックス右のルーカス・ポドルスキが拾い、中央に切れ込みながら左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

試合を折り返すと、1点を追いかける磐田は開始から藤川を下げて荒木を投入し、攻撃の活性化を図る。その磐田は51分、敵陣でのプレスからボックス手前でパスを受けようとした山口が足を滑らせる。これによりこぼれたボールを拾ったアダイウトンがボックス手前に持ち込み、左足を振り抜く。これがゴール右上に突き刺さり、磐田が同点に追いつく。

スコアを振り出しに戻した磐田。前半とは一転し、神戸をパスワークで上回り始める。しかし、なんとかゴールを許さない神戸は67分、敵陣中央右でボールを持った西がアーリークロスを供給。これを大南が懸命に足を伸ばして触るも、ボールはダビド・ビジャの足元へ。しかし、ゴール前左からのシュートはゴール右外に外れた。

それでも神戸は74分、古橋が左サイドで素早い出足からボールを奪い、そのままボックス左に侵攻してマイナスのクロスを送る。ここに走り込んだルーカス・ポドルスキがエベシリオに倒されてPKを獲得。これをキッカーのダビド・ビジャが冷静に決めて、J1ラストマッチで勝ち越し点を奪った。

さらに神戸は78分、左サイドからルーカス・ポドルスキがボックス手前に持ち込み、ボックス左にスルーパス。これを受けたダビド・ビジャがシュートを放つも、GK八田に弾かれる。それでもルーカス・ポドルスキが頭で押し込み、スコアを3-1とした。

一気に勝利を手繰り寄せた神戸は83分、ダビド・ビジャを下げる。するとルーカス・ポドルスキが85分にもゴールを決めてハットトリックで試合を決定づけた。4-1で神戸が3連勝締め。ダビド・ビジャのJ1ラストマッチを白星で飾った。

天皇杯でベスト4に残っている神戸は、12月21日の準決勝で清水エスパルスと対戦。クラブ初のタイトルを目指す。

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