日本には中国が起源の文化が数多く存在する。当の中国ではほぼ廃れてしまった文化でも、日本に息づいている文化は少なくないという。中国メディアの今日頭条は4日、日本にある文化のなかには中国が起源となっているものが多いと主張する記事を掲載し、「中国が起源の文化は日本で発展し受け継がれている」と伝えた。

 記事はまず、日本で親しまれている「茶道」を挙げ、日本で大きな発展を遂げた文化であることを強調。同時にお茶をたてる際に使われる「茶せん」を紹介し、鎌倉時代に日本へ伝えられ、抹茶を立てる際に欠かすことの出来ない茶道の道具として受け継がれている「茶せん」は日本ならではの工芸品として認識されていると論じた。

 次に「下駄」を紹介し、中国人の多くは「下駄は和服と合わせて着用するものというイメージを持っているかもしれない」としながらも、下駄も中国から日本に伝わったものであると主張。中国で生まれた下駄が唐の文化と共に日本へ伝えられ、日本の伝統文化として継承されていると伝えた。

 他にも記事は、「和紙」や「折り紙」についても、もとを辿れば中国が発祥だと主張しつつも、日本に伝えられた後に独自の変化、発展を遂げて「その技術は日本で受け継がれているのだ」と伝えた。

 現在の中国では伝統文化や技術を大切に継承していくことよりも、目先の利益を優先させる傾向にある。それゆえ経済発展が優先され、伝統的な文化や技術が失われてしまうケースは多く、歯がゆい思いをしている人も少なくないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

これも、あれも・・・わが国が起源なのに「日本で発展した文化や技術」=中国