プレミアリーグ第16節、エバートンvsチェルシーが7日にグディソン・パークで行われ、3-1でエバートンが勝利した。

敵地に乗り込むチェルシーは第13節のマンチェスター・シティ戦の敗戦から前節のウェストハム戦を含め、公式戦3試合未勝利が続いていた。だが、前節のアストン・ビラ戦は、ケガから復帰したエイブラハムが古巣相手に1ゴール1アシストの活躍をし、チームは4試合ぶりの白星を手にした。

対するは監督を解任したばかりのエバートン。ここまで4勝2分け9敗で18位に沈んでおり、前節のリバプールとのマージーサイド・ダービー大敗直後にマルコシウバ監督の首を切った。今節はクラブレジェンドダンカン・ファーガソン氏の暫定指揮の下、リーグ戦4試合ぶりの勝利を目指す。

試合は早々に動く。5分、敵陣左サイドでボールを奪ってカウンターに転じたエバートンは素早く右に展開。サイドバックのシディベがフリーでクロスを上げると、リシャルリソンが頭で合わせてホームチームが先制した。

エースの3試合連続ゴールで先制したエバートンは、その後も低迷しているチームとは思えない試合運びでチェルシーを苦しめる。16分にはキャルバート=ルーウィンがGK強襲の強烈なシュートを浴びせたが、ここはケパが見事にセーブ

いつもの調子で攻め込むチェルシーだが、フィニッシュの精度が上がらずシュートは空を切る。38分のマウントのシュートは相手にブロックされ、直後にプリシッチがボックス左深くに潜り込み、チャンスを作るがシュートには至らなかった。

エバートンの気迫のこもったプレーに苦戦するチェルシー。すると後半立ち上がりに、古巣対戦のズマのクリアミスでキャルバート=ルーウィンにボールを奪われると、そのままゴールを決められリードを広げられてしまう。

しかしその直後、カンテが左サイドから上げたクロスの跳ね返りをボックス手前のコバチッチがシュート。これがゴール左下に突き刺さり、すぐに点差を縮めた。

ここから勢いをつけたいチェルシーだが、強度の高い相手の攻守に追加点どころか失点のピンチを迎えてしまう。それでも65分、1点目の起点となったカンテのポストプレーからマウントにチャンスが訪れるが、右足で丁寧に放ったシュートは枠を捉えることが出来なかった。

70分を過ぎ、エバートンはリシャルリソンを下げてトム・デイビスを投入。チェルシーはウィリアンを下げてハドソン=オドイをピッチに送る。終盤にはR・ジェームズを下げてバチュアイを入れてさらに攻撃的に出るが、これが裏目に出る。

84分、GKからパスを繋ごうとしたところ、ケパがまさかのパスミス。これをウォルコットに奪われゴール前に運ばれると、トム・デイビスにゴール前でキープされ、最後はキャルバート=ルーウィンに押し込まれた。

結局、監督解任でブーストが掛かったエバートンの圧に押され続けたチェルシーは3-1で完敗。エバートンに4試合ぶりの白星を献上した。

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