12月に入りイルミネーションイベントなどが各地で開催され始めるなど、いよいよ今年もクリスマスシーズンがやってきました。小さなお子さんがいる家庭は「今年も我が子はサンタさんを信じているだろうか」と気になる時期です。そんなサンタさんの存在、夫婦でじっくり作戦を練っても外部からアッサリ夢を壊されてしまうことも多いようです。

サンタがいる・いないで大ゲンカが勃発!?

みなさんの家では、何歳くらいまでサンタさんの存在を信じていましたか?「子供にはできるだけ長く夢を見せてあげたい」という親御さんもいれば「子供に嘘を教えたくない」という理由でサンタ制度を採り入れない家庭もあり、考え方は千差万別。そのため、サンタの存在を巡っては子供たちの間でもさまざまなやりとりがあるようです。

・「小1の娘がクラスの仲良し2人に『サンタさんはいない』といわれ泣きながら帰ってきました。我が家はまだサンタさんにお手紙を書いたり、お礼のプレゼントを用意したりとサンタさんを信じた体勢でいたため『ついに来たか』と思いました。娘は手紙の返事ももらったこともあるため、必死にいると主張したそうなのですが、2人から『嘘つき』と言われてしまい、かなりショックだったようです。いつまでも純粋に信じてほしいと思った気持ちから徹底的に演出していたことがマイナスに働くなんて…」

・「息子が学校で『サンタなんて信じているのはダサい』と言われたらしく、つい『信じていないような子の家には、サンタさんも行きたくないから来てもらえないんじゃない?』という大人げない言い方をしてしまいました。息子がそれをクラスメイトに『ママがお前らのことサンタを信じない嫌な子って言ってた』と伝えてしまったため、大ゲンカに発展。相手のママに会ったときに『お宅の理想を押し付けないでくれます?』と言われる羽目に。あのときムキにならず、息子を諭せばよかったと反省しています」

サンタさんを信じる=純真ないい子、信じていない=夢がない子、という風に対比されがちですが、クリスマスは家庭によってとらえ方が違う行事のひとつです。クリスマスを宗教上のものと考える家庭や、早くから精神的自立を促す家庭など家ごとの方針があることを忘れてしまうと、子供たちが揉める原因になるということも理解しておいた方がよさそうです。

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真実を知っても楽しく過ごそう!

小学校高学年になると、サンタさんを信じている子供の数はグッと減ってきます。とはいえ、子供たちはいつまでもプレゼントやパーティーを楽しみにしているものですよね。「サンタの正体を知ったので我が家のプレゼントはおしまい」とはせず、家族が集うきっかけにするのもいいかもしれません。

子供の気持ちを大切にするSさんのご家庭は、おじいさんがお孫さんたちのためにサンタクロースの講習会に参加してクリスマスに挑むという徹底ぶりだそう。孫たちはサンタクロースの正体がおじいさんなのを知りつつも、そんな祖父の気持ちに喜び、全力で楽しんでいるようです。

それでもまだ信じさせたい場合は

「幼稚園の年中なのに、すでにサンタさんを疑いだした娘。妹もいるのでまだまだ信じさせたい」と悩むのは、2児の母Kさん。じつは、Kさんのようなママを助けてくれる心強い人たちがいるのです。

サンタさんからエアメールが貰える

サンタさんにお手紙を書く子供はたくさんいます。それを両親に託したり、園の先生に渡したり。最近ではおもちゃ屋さんのイベントでサンタさんからお返事が貰える、という企画もあるようです。その中でもおすすめなのが、サンタクロースからエアメールが貰えるサービス。

これは、「カナダポスト」というカナダの郵便公社が行っているサービスで、サンタさん宛のエアメールを送るとサンタさん直筆のお返事が郵送されてくるというもの。こちらは多くの国の言語に対応しているそうなので、日本語の手紙もOKです。初めてのエアメールという子供も多いと思うので、見たこともない海外からの手紙にサンタさんの存在を感じてくれることでしょう。

フィンランドから来日するサンタのイベントに参加

また、絵本や子供たちが想像するような外国人のおじいさんサンタさんに会いに行く、というのもおすすめです。サンタクロースの故郷であるフィンランドのラップランドには本物そっくりのサンタクロースがいます。

その方たちが毎年日本にもやってきては「各地でイベント」を行っています。イベントではサンタさんと握手をしたり一緒に記念写真が撮れるので、自分の目で見るサンタさんの姿に子供たちも喜ぶことでしょう。

※各サービスの正式な情報は、必ず各公式サイトでご確認ください。

まとめ

いつまでも子供のままでいてほしいと願っても、いつかは大人になっていく我が子たち。その過程として、夢から覚める瞬間は温かい気付きであってほしいものです。しかし、現実はシビアなものだったり、思い描いていたものと違うというのはよくあること。

また、純粋だからこそムキになり、相手を傷つけたり傷つけられたりしてしまうこともあります。特に低学年のうちは環境によってその心の成長も違いがあるので、我が子のことを大切に思うあまり、他の家庭のことを否定してしまわない様、お互い配慮しあえるといいですね。

今年も多くの子供たちに笑顔があふれるクリスマスがくるようお祈りしています。

参考:

カナダポスト公式『お手紙について』(2019年12月12日締め切り)

フィンランドから来た『サンタのイベント