泣く少年Marcos Calvo/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

愛情をかけ育ててきた息子に少年らしさをまるで感じることができず、不快感を禁じ得なくなった薄情な父親がいる。ついには親子の縁を切ってもいいと考えたこの男は、なんと息子を捨てる決意を固め実行に移した。

■親子喧嘩が勃発

米フロリダ州で暮らすある男(30)には思春期手前の息子がいるが、その様子が同じ年頃の少年たちとは異なっていたがために、「うちの息子は同性愛者なのではないか」と考えるようになっていった。

男はそんな息子を理解しようともせず一方的に腹を立て、息子と話し合おうと声をかけるも激しい口論に発展。キレた男はいきなり息子に「バッグに必要な物を詰め込め」「すんだら車に乗れ」と命じ、息子は驚きつつもそれに応じたという。

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■息子を車に乗せ向かった先

何枚かの服をかばんに詰め込んだ少年が車に乗るなり、父親は運転を開始。息子に対し「これからお前を警察署に連れて行ってやる」「警察官が、お前が暮らす新しい家を探してくれるから」と告げ、警察署に到着するなり息子を車からおろすと、置き去りにしたという。

そのとき署は閉まっていたというが男は気にもせず、警察に連絡して息子の保護を要求することすらしなかった。

■捨てられ号泣した息子

それを偶然にも見ていた人物が驚き、慌てて通報。警官によると発見された時の少年はひどく動揺した状態で、泣きじゃくっていたという。

また所持していたのはバッグに詰め込んだ服だけで、食べ物も水も持たされてはいなかったとのこと。携帯電話もなかったことから、少年は誰かに電話をかけ助けを求めることもできず、その場で途方に暮れていたという。

■逃走の末に逮捕

その後に少年は無事に保護され母親のもとに戻ったが、父親は警察に子供を捨てたことがばれたと知り逃走を決意。しかしすぐに見つかり身柄を確保されたが、「その後に保釈金を支払い署を後にした」と現地メディアは報じている。

息子が自分の理想とはかけ離れた大人になろうとしている。そう考え動揺した末に子供を捨てたこの男には、親としての愛情も責任感も欠けていたようだ。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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