暴力(emarto/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

嫉妬深く暴力的でもあった男が、妻と過去に交際していた男性から電話がかかってきたことに激怒。荒れ狂った末に、妻の肋骨がばらばらになるほどすさまじい暴行を加え殺害した。

■元彼からの電話

英国アンドーヴァーで暮らすある男(28)は異常に嫉妬深く、6月22日に妻(30)に電話をかけてきた人物が「妻の元交際相手だった」と知り激昂した。

男は「この結婚もこれで終わりだな」とすごみ、妻に「結婚指輪をはずして飲みこめ」と命令。妻は子供と夫の目の前で指輪を口に入れたがその後に吐き出したようで、指輪はその後に家の中で発見された。

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■凄まじい暴力で骨が粉砕

6月23日の早朝、どうしても怒りがおさまらぬ男は大声をあげながら妻に飛びかかり激しく暴行。その声と大きな物音で子供が目覚めるほどだったというが、男は子供が見ているにもかかわらず妻を執拗に踏みつけ、抵抗できなくなってもなお痛めつけた。

この暴行により女性の肋骨は37ヶ所も粉砕。胸骨も折れたほか、肺は両方とも潰れてしまったという。

■妻の壮絶な死

しばらく経ち通報した男だが、オペレーターによる「心肺蘇生法を行っていますか」との質問には「やってみたけど、やめちまった」「俺、寝てたんだよ」などと答えたという。

その後ほどなくして救急車が到着したが、すでに妻は手遅れの状態だったとのこと。男はあわてて姿をくらまし、発見されるまで10時間もかかったと報じられた。

その間に男は警察や家族らに連絡し、「妻を起こそうと水をかけたら死んだのさ」「あいつの首にアザができているから俺はムショ行きだ」「アザができたのは手荒なセックスのせいだ」といった内容のメッセージを送信。

このとき男は自宅の寝室に隠れていたらしく、それに気づいた警官に身柄を確保された。

■当局も知らなかったDV

過去にも男は妻にキレたことがあるが、警官が現場に呼ばれても妻は「暴力を振るわれたわけではないのです」と夫を擁護。

よって当局はこの男がたびたび女性に手をあげていたことは知らず、「DV常習者だという情報が入ったのは女性の死後です」「情報提供者は女性の家族や友人たちでした」と明かしている。

もし女性、もしくは関係者が勇気をだし早く警察に相談していたら、このような結果にはならなかった可能性が高い。男の裁判は今もなお続いており、「重い刑を!」と望む声があがっている。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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