暴行(Andranik Hakobyan/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

幼い頃から気性が荒く、どうにも粗暴で手が付けられない…そんな男の子を抱えた家族の苦労は測り知れないものがある。

■粗暴な性格に誰もが心配

米国テキサス州ヒューストンのノースショアという町で、少年期から「悪魔のよう」と長いこと嫌われていたジャヴォンテー・アイザイア・スラッシャーという男が22歳にしてやっと投獄され、近隣住民や親族一同をほっとさせている。

小さな動物に対するいじめは幼いころから確認され、10代からは人間に対しても冷血非道で残酷な行動をとるようになったジャヴォンテー。対象は常に自分より弱い者ばかりだった。

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■曾祖母を殴り通報される

そんな中でジャヴォンテーは2016年に曽祖母を殴って怪我を負わせ、家族に通報された。その裁判で有罪判決が下り保護観察期間にあったなか、彼はもう1つの凶暴な事件を起こした。通報者は元交際相手の女性だった。

ジャヴォンテーは今年1月、一方的に別れを告げてきたことに腹を立てて彼女が抱いていた愛猫を奪い取り、地面に叩きつけて6〜7回その体を踏みつぶした。動かなくなった猫はさらに、ゴミ箱に向かってボールのように蹴り上げられたという。

■怒りのコントロールがきかない

保護観察期間中に動物虐待致死事件を起こしたジャヴォンテー。いったん怒りの感情に火が付くとコントロールがきかず、それを爆発させずにはいられないタイプの男だった。

そんなジャヴォンテーには今月2日の裁判で有罪判決とともに6年の禁錮刑が下り、ついに郡刑務所へと投獄された。「いつかこの男は投獄されるような事件を起こすと思っていた」と異口同音に話す周囲の人々。家族でさえその量刑に満足しているという。

■動物虐待は理解できる?

しらべぇ編集部では、全国10〜60代の男女1,732名を対象に子供や動物に暴力を振るう人について意識調査を実施。すると全体の65.8%が「その考えが理解できない」と回答した。

少年期動物虐待は凶悪犯罪者予備軍」という考え方を明確に打ち出しているアメリカ。家庭内での早期発見と警察への相談、専門機関や更正施設での正しい指導により、将来的な凶悪犯罪を防ごうと真剣だ。そのため、このたびのケースは対応が遅すぎた例ということになるという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2019年3月22日~2019年3月27日 
対象:全国10代~60代の男女1,732名(有効回答数)

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