サンタクロース(Melpomenem/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

繁華街や観光スポットで、真っ赤なコスチュームを見かけることが増えてきたこの時期。幼い子供たちは歓喜の声をあげて「サンタクロース」姿の彼に近づいていく。

■「サンタと一緒に写真を」

英国ニューカッスルアポンタインの繁華街で、このほどサンタクロース姿の中年男が警察の職務質問を受け、その後に逮捕された。

「あ、サンタさんだ」と嬉しそうな声をあげてはしゃぐ子供たち。現場はノーサンバーランドストリートにある老舗高級デパート「フェンウィック」の前で、当時も大勢の買い物客がおり、「一緒に写真を」とお願いしてチップを渡す親子連れも多かったという。

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■自ら幼い子供たちに接近

男は2012~2017年まで刑務所に服役していた小児性愛者のスティーヴン・ブラウン(40)。児童ポルノを多数所持し、SNSで知り合った少女にわいせつ画像を送らせようと試みて捕まり、投獄されていた。

そんなブラウンを不審だとして警察に通報したのはデパートの警備員だった。子供たちが寄ってこなくなるとブラウンが自ら幼い子を探して接近し、「おじさんと一緒に写真を」と声を掛け、執拗に抱きしめたりする不自然さがあったという。

■性犯罪者としての自覚ゼロ

5年の服役を終えても、生涯にわたり小児性愛性犯罪者としての登録を義務付けられているブラウン。子供たちに近づくことを厳しく禁じられていた。

それを破り子供たちに自ら接触を図っていただけに、誘拐、性的虐待や暴行の被害がなかったとはいえ、このたびの裁判ではブラウンに対して懲役6週の実刑判決が言い渡された。

■繁華街では騙されがち

もしも親が「ではここで少し遊んでいて」などと言って1分間でも我が子から目を離していたら、その隙に誘拐されていた可能性もあるこのたびの事件。

それはクリスマス商戦の一環で、フェンウィック・デパートの従業員がサンタクロースに扮していると勘違いしていた人も多かったという。着ぐるみサンタクロース姿で街に繰り出す小児性愛者がいるという事実に、「決して子供から目を離さないで」と呼びかけられている。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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