イルカ(Skvalval/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

家族と楽しい休暇を楽しもうと海外に行き、青い海でイルカと遊ぶことを楽しみにしていた少女がいる。しかし優しく穏やかな印象のイルカが荒れ狂い、少女に襲いかかるという出来事があった。「子供が殺される!」と母親が大声をあげるなか、少女はどのようにして助かったのか。

■メキシコを訪問した一家

家族で夢にまでみた素晴らしい休暇を過ごそうと、大手旅行代理店が企画する旅でメキシコに向かった英国人一家がいる。

そこで10歳の少女は家族が見守るなか真っ青な海に入り、楽しみにしていたイルカたちとの遊泳に挑戦。そこには二頭のイルカがいたというが、その日はどうも様子がおかしかったようだ。

関連記事:【お茶・焼きそば・おでんだけじゃない】静岡のスーパーにも並ぶあの料理が食べれる居酒屋をレポート

■イルカとの遊泳体験が惨事に

母親(40)がイルカのトレーナーと共に遊泳を見守っていたというが、このときイルカが突然暴れはじめ、少女に襲いかかるという驚きの行動に出た。

イルカは少女を海中に引きずり込もうとしたほか、少女にかみつき離そうとしなかったとのこと。通常はトレーナーの指示を聞くというがそれにも従わず、少女の母親は血を流す娘を見て叫ぶしかできなかったようだ。

■少女が負った怪我

「娘が死んでしまう」と母親が泣き激しくうろたえるなか、怪我を負い溺れそうになりながらも少女はボディボードの端を必死に掴み、懸命に耐えたとのこと。そのあいだにトレーナーが少女を掴み、どうにか安全な場所に引っ張り上げることができた。

この出来事により少女の体には大きな歯型がついたほか、かまれた際にできた深い刺し傷やアザもあったという。

■旅行代理店の対応

イルカたちを管理している団体は、イルカが荒れ狂った原因に言及し「海の状態が荒れイルカも動揺していました」「性格が荒いオスのイルカが紛れていたせいで他のイルカまで様子がおかしくなったのです」とコメント。

また旅行代理店はこの件につき知っていながらお詫びのカードも送ってこないといい、少女の母親は対応のひどさに激怒。

「今だってあの場でイルカとの遊泳が行われているんです」「旅行代理店は、あんなことがあったのにあの団体と手を切っていません」とも述べ、怒りをあらわにしている。

「いつかもっと深刻な被害がでるかもしれない」という家族の怒りを受け、代理店は「調査を進めご家族にも連絡いたします」とコメントしているが、世間からは「そもそもイルカとの遊泳は安全と言えるのか」「動物に触れるかぎりリスクはつきものだろう」という声もあがっている。

・合わせて読みたい→6歳の息子を必死で守った母親 サメに襲われ両腕と左胸を失う

(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

イルカに襲われた少女 間一髪で助かるも体中に深い傷やあざ