女性・胸(AndreyPopov/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

地域住民からの信頼を常に意識し、正義感と使命感をあくまでも貫き職務にあたる。その精神に忠実である警察官がほとんどであるなか、またしてもとんだ不祥事が伝えられた。

■許されぬわいせつ行為

米国カリフォルニア州で先月、ロサンゼルス市警察の中央本部に勤務する男の警察官が出向いた事件現場でわいせつな行為を働いていたことが明らかになり、市民から批判が相次いでいる。

同警察のジョシュ・ルーベンスタイン広報担当部長は、内部告発があった時のことを『PEOPLE』誌の取材に「もしこれが真実なら絶対にまずい、誰もが瞬時にそう感じました」と述べている。

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■なぜか現場に1人で戻る

ある民家で起きた殺人事件の現場に、ユニットとなってパトカーで向かった警察官2名。彼らは一緒にその部屋を出たが、問題の警察官だけが現場にちょっと用事があると言って再び戻った。不審に思ったもう1名が様子を確かめてみたところ、彼は女性の遺体の乳房を愛撫していたという。

その驚きの告発に同警察の監察部が調査を開始し、該当の警察官にはただちに自宅待機命令が下された。

■証拠隠滅を許さないカメラ

「監察部がこのような時に重要視するのは、警察官の胸元に取り付けられたボディカム(着用カメラ)です」と語るルーベンスタイン氏。その事件当日の問題の警察官のボディカムを調べてみたところ、作為的にスイッチがオフにされたのか数分間のブランクが確認された。

しかし警察のボディカムはそうした証拠隠滅を許さない。再びスイッチを入れると、じつはその2分前からの映像も自動的に保存されるシステムになっていたのだ。

■証拠映像に反論できず

一歩間違えば人権侵害ほかの罪に問われかねないため調査は慎重をきわめたが、ついにわいせつ行為の証拠映像が出現。これには本人もなんら反論できなかった。「警察官の職に必要な適格性を著しく欠いている」と判断された彼には、あらためて分限休職処分が下されたという。

この後に関しては検察当局に判断をゆだねるとしているロス市警だが、市民からは「身内びいきの扱いは許されない」といった厳しい声もあがっている模様だ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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