アトレティコ・マドリードのエンリケ・セレソ会長が、今夏獲得が噂されていたコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスについてコメントしている。9日、スペイン紙『マルカ』が伝えた。

 昨シーズンまで2年間バイエルンプレーしていたJ・ロドリゲスは、今夏の移籍市場で結局レアル・マドリードへとレンタルバックされることになった。しかし同選手には、かつてレアルプレーしていた時の恩師カルロ・アンチェロッティ監督率いるナポリや、アトレティコ・マドリードへの移籍も噂されていた。

 アトレティコのセレソ会長は「我々は夏の初めに彼(J・ロドリゲス)を獲得しようとしたが、結局交渉は頓挫して、彼はレアルにとどまることになったんだ」と述べ、同選手の獲得に失敗したことを明言。アトレティコは、レアルのフロレンティーノ・ペレス会長が望んだ5000万ユーロ(現在のレートで約60億円)を支払ってJ・ロドリゲスを獲得する用意をしていたようだが、同選手自身がレアルに残る決断をしたという。最後に「選手たちは自分のプレーしたい場所でプレーするもので、あの当時ハメスはレアル・マドリードプレーしたかったということだ。だから彼は残ったんだよ」と加え、同選手の決断に理解を示した。

 また、同会長は「コロンビア人選手は素晴らしいフィジカルを兼ね備えている」とコメント。さらに「私は(ルイス・)ペレアほど素早くボールを奪えるディフェンダーは見たことがないよ。ラダメル・ファルカオのようにたくさんゴールを決める選手もね」と述べ、クラブの歴史におけるコロンビア人選手の重要な役割についても指摘した。

夏の移籍市場でアトレティコ行きの噂もあったハメス・ロドリゲス [写真]=Getty Images