パナソニック12月10日、寝具メーカーの西川と共同開発した「快眠環境サポートサービス」を発表した。2020年3月18日に提供を開始する。パナソニックのスマートフォン(スマホ)専用アプリ「Your Sleep」を介して、西川のセンサー搭載マットレスで睡眠データを計測。パナソニックのエアコンやLEDシーリングライトなどのYour Sleep対応製品と連動させて、例えば寝室の温度や風向き、風量、明かりなどの睡眠に適した環境を自動調整する。

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 サービス利用料は、月額で税込み990円。西川のセンサー搭載マットレスである「エアーコネクテッド」SIマットレス(エアーSI)の価格は税込み14万800円。既に発売されているパナソニックのエアコン「エオリア EXシリーズ」は、6畳用で税込み14万円前後~23畳用で26万円前後。LEDシーリングライト「LINK STYLE LED」は8畳用で4万5000円前後~12畳用で8万円前後。今後、アプリ対応家電を拡大するかは検討中。

 新サービスは、パナソニックが新設するECサイト「くらしサービスストア」で提供する。専用アプリと、西川のマットレス、アプリに対応したパナソニック家電製品で構成される。エアーSIは、西川の一部店舗や公式オンラインショップ、くらしサービスストアで販売する。

 睡眠中の呼吸などの微細な動きから得られるミリ単位、1秒ごとのデータを取得しながら睡眠の結果を可視化することで、睡眠のスコアやアンケートをとりながらパーソナライズされた睡眠のアドバイスや個人の眠りに合わせた睡眠環境を提供する。

 エアーSIは、表面の1860個の凹凸による細かいブロック構造が身体を支えながら、血行を妨げにくくして睡眠中の圧迫感を緩和する。

 LEDシーリングライトスピーカー内蔵で、就寝時や起床時にゆったりくつろげる音楽や好みの音楽など目覚めに適した音楽を再生することもできる。

 両社は、18年3月に眠りに関する共同開発を開始。パナソニックの創業100周年の記念事業の一つでもあった。

 西川は、84年に日本睡眠科学研究所を設立しており、エビデンスに基づいた睡眠科学などの知見をもつ。パナソニックも、80年から光と睡眠を研究するなど、独自のノウハウを製品開発に反映させてきた。両社の知見を持ち寄ることで、新しい空間サービスの提供につながった。

西川のセンサー搭載マットレスとパナソニックのアプリ、家電製品で構成される