加藤浩次

タレントの加藤浩次が10日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)に出演。客が店員に悪質なクレームや迷惑行為を行なう「カスタマーハラスメント(以下、カスハラ)」の深刻な実態に苦言を呈した。

■客から4時間以上の恫喝も

番組では、カスハラに悩むさまざまな事例を紹介。結婚式場で働く20代女性は、担当したカップルの新婦の父親から「契約書の字がキレイじゃない」「衣装合わせのときネクタイがほつれていた」「(試食会後に)料理がおいしくなかったから金は払えない」などとクレームを受ける。

女性はそのたびに自宅を訪れて謝罪し、式当日を迎えた。しかし、式が終わると父親は「花嫁の手紙でみんな感動しているのに、泣いていないスタッフがいて台無しだ」と激怒されたという。

その他にも、1ヶ月以上もカスハラ被害に遭ったガソリンスタンド勤務の男性や、4時間以上も客から恫喝されたというスーパーマーケット勤務の女性のケースが紹介された。

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■「マニュアル対応」に苦言

ショッキングな経験から、うつ病PTSDなどに悩まされる人も少なくないというカスハラ問題だが、加藤は、クレーマーについて「わざとやってるような感じがするね」と推察。「クレームをつけてる人間っていうのは、相手が文句を言えないだろうっていうのをわかってやってるのね。これはもう最低な行為」とバッサリ切り捨てる。

さらに、各企業の接客マニュアルについて「『相手が怒るときは何も反論せずに聞いてください』とかってそういったマニュアルになってると思うんですけど、(今回のケースは)マニュアルに入ってるお客さんじゃない。その場合はマニュアル外として、上司が対応して『もう来なくていいです』とか『お金いらないんで帰って二度と来ないでください』って言えることを外に一個つくらないと現場の人が困るだけだと思う」と持論を展開した。

■ネット上でも大きな反響

放送を受け、ネット上でも「フラッシュバックして心臓キュってなってしんどかった」「私も未だに鮮明に思い出すもんな…完全にトラウマになる」「私もレジでわざと小銭入れ全部ひっくり返されてバラまかれて拾わされた」など実際にカスハラ被害に遭ったという声がみられた。

また、こういったクレーマーに対して強気に出る姿勢も大切という加藤の意見について「加藤浩次さんの言うとおり」「うちの上司に聞かせたい」「本当にそれな」と共感する声があがっている。

■日本はクレーマー天国?

ネットからも被害の声があがるように、多くの人がクレーマーによって心を痛めている。「日本はクレームに甘い」といった意見もあるが、しらべぇ編集部が全国の20~60代の男女1.344名に実施した調査では、75.9%が「日本はクレーマー天国になっている」と回答。「クレームをしたほうが得」と考えている人も少なくないのかもしれない。

クレーマー

加藤が言うように、こういったカスハラ被害を生まないためにも、店側はクレーマーに対して強気の姿勢を見せてほしい。

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(文/しらべぇ編集部・二宮 新一

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年8月31日~2018年9月3日
対象:全国20代~60代の男女1,344名 (有効回答数)

加藤浩次、深刻化するカスハラ被害に怒り 「上司に聞かせたい」と反響相次ぐ