ドイツで活躍する35歳のラッパー、ドクターナーフ(Dr Knarf、本名ニコ・ブレナー)が3年ぶりにSNSに姿を現しファンに向けて語った。ニコは約3年前に濃縮大麻を密造していて事故に遭い、現在は頭の3分の1が大きくえぐれている。

ドイツ西部ケルンにあるレコーディングスタジオで2017年2月6日、大きな爆発があり、ラッパーのニコ・ブレナーが中庭に吹き飛ばされた。ニコはこの日、ハッシュ・オイル(濃縮大麻)を密造しており大麻を入れた缶の中にブタンガスを注入していた最中に爆発が起こった。

この事故でニコは身体の40%に火傷を負い、手術後3か月間も昏睡状態に陥った。医師らは助かる可能性はゼロに近いとみていたようだが今月1日、ニコは事故後初めてSNSに動画を投稿し、頭の3分の1が陥没した姿を曝け出した。

「生きるために闘い続けた」というニコは、「死から生還。過去3年間で様々なことがあった。これまでも、そしてこれからも君たちのサポートには感謝している」と言葉を添え、ファンに向かって語り始めた。

その中でニコは「爆発で両手を失ったという噂が流れたようだけど、それはデマさ。火傷はしたけど、両手はあるよ。でも火傷よりもその後が大変だった」と語ると、こう続けた。

「脳が大きく腫れてしまってね。手術で頭蓋骨を切除しなくてはならなかった。それに3か月も昏睡状態に陥ってね。その間4度の脳卒中を起こし、身体の半分が麻痺してしまったんだ。」

「今は車椅子だけど歩く練習を始めている。それと2020年にニューアルバム『Prometheus』をリリースする予定でいるよ。」

そして3年前の事故については「間違いを犯してしまった」と罪を認める発言をしているが、未だ刑事訴訟中であることからそれ以上のコメントは出していない。

このニコの動画には「生きていてくれて良かった。アルバムを楽しみにしているよ」「人間だから、誰でも間違いはある。強い意志を持って」「前向きで安心した」「回復を祈ってるよ」「罪を犯しても、やり直せる。負けないで」といったメッセージが寄せられているが、ニコのニュースを伝えたメディアには「なんて危険なことを」「自業自得」「ドラッグには手をだすなってこと」といった辛口のコメントがあがっている。

なお北米では医療用、嗜好品としてのマリファナの合法化が進んでいるが、それに伴って密造施設での火災、爆発などの事故が急増、死亡する人も少なくないようだ。

画像は『Dr.Knarf(HKC) 2015年12月31日付Facebook、2019年12月1日付Facebook「auferstanden von den Toten,#putyourhandsup.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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