お笑いコンビ・NON STYLE痴漢冤罪を茶化すネタを披露し、視聴者から「一度でも痴漢被害にあった人は笑えない」「“どうせ冤罪”みたいな風潮を作り上げていく」といった非難が殺到しています。

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犯罪被害者は笑えない…

問題となっているのは、12月8日に放送されたフジテレビ『THE MANZAI 2019 マスターズ』で披露したネタでした。NON STYLEの二人は「電車内のトラブル」をテーマに漫才を展開。駆け込み乗車や、酔っ払いに絡まれるといったトラブルをネタとして披露し、観客の笑いを誘っていました。

そんな中、痴漢の冤罪にも気を付けなくてはならないとして『お前が両手で吊革を持っててもよ、触られてないのに触られた~とか言う女子高生の詐欺集団みたいなのがおる』といったセリフが飛び出します。

その後も「痴漢冤罪」への対処を笑い変えて披露。このネタに対して視聴者から「ノンスタの痴漢冤罪をネタにする漫才は、一度でも痴漢被害にあった人は笑えない」といった怒りの声が殺到しています。

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ネット上では、

「世間には、痴漢されても恐怖で泣き寝入りしたり、勇気を出して痴漢を告発しても誰にも助けてもらえない被害者がとても多い。そういう人をさらに追い詰めるのが“痴漢冤罪が多い”というデマなのに」

痴漢冤罪の前に何億倍もの痴漢被害があるじゃんか。それ抜きにして影響の大きい全国放送でこのネタやっちゃうノンスタ、全然笑えなかった」

「“冤罪ふっかける女子高生集団”なんかより“痴漢しまくってる男集団”のほうが圧倒的に多いのに、そっちは絶対にネタにしないところがほんっと卑怯だと思う」

「ノンスタの石田さん、娘が居るのにあんなネタよくやれたな…“どうせ冤罪”みたいな風潮を作り上げていく事で、あなたの娘さんが大きくなって本当に痴漢にあっても誰も助けてくれない、怖くて黙っているしかない状況に追い込まれた時になって後悔しても遅いんだよ」

「あの人の娘が痴漢された時に、周りからどうせJKがよくやってる冤罪だろうって言われたらどうするんだろう。自分が広げたことだけど後悔するかな。すればいい」

といった声が見受けられ、多くの視聴者がネタにするような事柄じゃないと感じているようです。

「痴漢被害」や「痴漢冤罪」についてはたびたび議論を呼び、いまだ抜本的な解決策が見いだせていない状況。中には「過敏になりすぎでしょ…」「悪意満点の解釈すぎて」と、目くじら立てるような事ではないとする意見もありましたが、「痴漢冤罪」をネタとして笑いに変えてしまった事に、抵抗のある視聴者が大勢いたようでした。(文◎絹田たぬき)

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画像はDVD『NON STYLE LIVE 38サンパチ』より