食材へのこだわりもあり、今や1,000円近い価格も少なくないラーメン。そんな中、1杯500円台とは思えない旨さで名を轟かす、喜多方市の名店を2店紹介する。〈※情報は発売中の「ラーメンWalker福島2020」より〉

【画像を見る】チャーシュー丼を覆う! こちらは喜一の「Sio(塩)チャーシューメン」(935円)

■ 1杯550円でこの滋味深さは驚異「喜一」

「喜一」(喜多方市関柴町上高額字境田635-7)は、朝9:00開店時の行列だけでその日のスープが切れることもあるという、喜多方を代表する名店。その名を県外にも轟かせるのが、傑作と名高い「Sioラーメン」(550円)だ。

「はかなげで麗しい風味」と店主が表現する滋味あふれるスープは、澄みきった黄金色。「引き算の美学」を象徴するスープの旨味を、特注の手もみ麺が穏やかに吸い上げる。歯応えはあるがモチモチしすぎない特注中太麺が程よくスープになじみ、絶品だ。

■ 口の中で躍る超極太手打ち麺「食堂なまえ」

「食堂なまえ」(喜多方市永久7693-3)は、1972年の創業以来、夫婦で切り盛りする店。現在は息子も加わり親子でのれんを守る。看板メニューは、喜多方随一の太さを誇る手打ち麺のラーメン。製麺所に特注するうどんのようなモチモチ極太麺は、スープが透き通っているだけに存在感が際立つ。

名物の「極太手打ちラーメン」(570円)は、琥珀色スープが美しい。雑味が出ないように丁寧にアク取りをしていて、豚と鶏のまろみが強く感じられるスープと、存在感ある手打ち麺とのバランスが絶妙だ。(東京ウォーカー(全国版)・ラーメンWalker福島2020 編集部)

喜一の「Sioラーメン」