チャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ最終節の8試合が11日に開催される。ここではA~Dの最終節のマッチプレビューを紹介していく。

グループA:長友ガラタサライ、ELに回れるか

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■順位表
◎1.パリ・サンジェルマン(勝ち点13)
◎2.レアル・マドリー(勝ち点8)
3.クラブ・ブルージュ(勝ち点3)
4.ガラタサライ(勝ち点2)
◎決勝トーナメント進出決定

《29:00》
パリ・サンジェルマン vs ガラタサライ
クラブ・ブルージュ vs レアル・マドリー

グループAでは前節、レアル・マドリー相手に2点差を追いついて引き分けパリ・サンジェルマン(PSG)の首位通過が決まり、マドリーの2位通過も決まった。迎える最終節の注目は、DF長友のガラタサライヨーロッパリーグ(EL)に回れるかどうかだ。

前節クラブ・ブルージュ戦では終了間際の被弾で引き分けに持ち込まれた最下位のガラタサライ。勝利しなければELに回れない状況だが、主力を温存することが見込まれるものの、豊富なタレントを擁するPSGを下すことができるか。

グループB:バイエルンとスパーズのビッグマッチは消化試合に、EL懸けて直接対決
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■順位表
◎1.バイエルン(勝ち点15)
◎2.トッテナム(勝ち点10)
3.ツルヴェナ・ズヴェズダ(勝ち点3)
4.オリンピアコス(勝ち点1)
◎決勝トーナメント進出決定

《29:00》
バイエルン vs トッテナム
オリンピアコス vs ツルヴェナ・ズヴェズダ

グループBでは前節、ツルヴェナ・ズヴェズダに6発圧勝としたバイエルンが首位通過を決め、トッテナムがオリンピアコスに2点を先行されながらも逆転勝利を飾り、2位での突破を決めた。迎える最終節、バイエルントッテナムビッグマッチが消化試合となった中、ELを懸けてオリンピアコスとツルヴェナが直接対決を戦う。

引き分けでも3位を死守できるツルヴェナとしては、ホームサポーターに煽られて前がかってくるオリンピアコス相手にカウンターでトドメを刺せるかに注目だ。

グループC:三つ巴の戦いを制するのは
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■順位表
◎1.マンチェスター・シティ(勝ち点15)
2.シャフタール(勝ち点6)
3.ディナモ・ザグレブ(勝ち点5)
4.アタランタ(勝ち点4)
◎決勝トーナメント進出決定

《26:55》
シャフタール vs アタランタ
ディナモ・ザグレブ vs マンチェスター・シティ

グループCでは前節、マンチェスター・シティがシャフタールに引き分け首位での決勝トーナメント進出を決めた。そして最下位アタランタがディナモ・ザグレブ相手にクラブ史上CL初勝利を飾り、3チームに突破の可能性が残った中、最終節を迎えることとなった。

勝利で自力突破となる2位シャフタールは、2ポイント差の最下位アタランタとホームで対戦する。前節シティ戦を敵地で引き分ける地力を見せたシャフタールは、勝利以外突破の可能性がないアタランタが前に出てくることを利用し、カウンターに活路を見出したいところ。CLの経験値で大きく上回っているアドバンテージを生かしたい。

対するアタランタは第1節で惨敗したディナモ・ザグレブにリベンジを果たし、最終節に突破の可能性を繋げた。直近のヴェローナ戦では攻撃の核であるMFイリチッチがハムストリングを負傷するアクシデントがあったが、ディナモ・ザグレブ戦でも獅子奮迅の活躍を見せるなど、チームを牽引するMFアレハンドロゴメスの活躍に期待したい。

そして、勝利すればシャフタールの躓き次第で逆転突破となる3位ディナモ・ザグレブは、シティをホームに迎える。大会前の予想を裏切る形でここまで大善戦を見せているディナモ・ザグレブは、モチベーションに欠けるシティ相手にまずは勝利し、吉報を待ちたい。

◆グループD:アトレティコは勝利で突破、レバークーゼンは躓きを願う
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■順位表
◎1.ユベントス(勝ち点13)
2.アトレティコ・マドリー(勝ち点7)
3.レバークーゼン(勝ち点6)
4.ロコモティフ・モスクワ(勝ち点3)
◎決勝トーナメント進出決定

《29:00》
アトレティコ・マドリー vs ロコモティフ・モスクワ
レバークーゼン vs ユベントス

グループDでは前節、ユベントスがFWディバラの直接FK弾でアトレティコ・マドリーをウノゼロで下し、首位での決勝トーナメント進出を確定させた。そしてレバークーゼンがロコモティフ・モスクワを下して2連勝とし、最終節にグループステージ突破の可能性を残した。迎える最終節、勝利で自力突破となるアトレティコは敗退の決まっているロコモティフと、レバークーゼンは首位通過の決まっているユベントスと決勝トーナメント進出を懸けて対戦する。

前節ユベントス戦では攻め立てながらもゴールを割れずユベントスに屈したアトレティコは、一時好調だったFWモラタの当たりが止まり、深刻な得点力不足に陥っている。公式戦ここ3試合連続ノーゴールでシメオネ監督の解任報道が出ている程だが、ビジャレアル戦で決定機に再三顔を出していたFWフェリックスのゴールに期待したい。

対するレバークーゼンは敵地でのロコモティフ戦を2-0と快勝し、最終節に逆転突破の可能性を残した。公式戦ここ6試合で5勝と絶好調のチームは、アトレティコとは対照的に攻撃陣が好調。バイエルン戦で2ゴールを決めたMFベイリーの他、直近のシャルケ戦で2ゴールを決めたFWアラリオら、爆発的な攻撃力を生かし、モチベーションに欠けるユベントスを撃破してアトレティコの躓きを期待したい。
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