メルカリが発表した全国のフリマアプリ利用者1030人を対象に行った「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者」の意識・実態調査の結果によると、70.3%が「フリマアプリで自身が出品した商品が売れること」で承認欲求が満たせると感じていることが分かった。

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 この割合は、「自身のSNS投稿にコメントが入ること」で承認欲求が満たされる割合(55.7%)や、「誕生日を祝ってもらうこと」(60.3%)よりも多かった。一方で、「お給料が上がること」(83.6%)、「家族に褒められること」(76.1%)よりも少なかった。

 また、フリマアプリ利用後の意識・行動の変化については、全回答者の53.3%がフリマアプリ利用後に「身の回りの売れるモノを探すようになった」と回答。次いで、「売ることが楽しくなった」(48.0%)、「売ることを意識して購入して大切に扱うようになった」(34.8%)が多かった。

 調査結果を踏まえ、マーケティングライターの牛窪恵氏は「一部の男女の間では、『メルカリハイ』と呼ぶべき心理状況が発生している」と分析する。メルカリハイは、メルカリに出品した商品が売れると、「誰かに価値を認めてもらえた!」と嬉しくなり、つい普段から「他にも何か売れるモノはないか」と探してしまうことを指す。

 「今回の調査でも、5割以上の男女が、フリマアプリの利用後に『身の回りで売れるモノを探すようになった』と答えており、自己承認を得られたことでハイになり、いつの間にかモノをやり取りする喜びにハマっていく様子が見て取れる」(牛窪氏)。

 フリマアプリ利用者の約4人に1人が「3回に1回以上」の頻度で、送料と手数料を差し引いた利益が100円以下でフリマアプリに出品していることも考慮すると、「フリマアプリに出品するという行為には、単なるお金儲けとは違う“別の価値”を実感している人が多いのかもしれない」という。

フリマアプリユーザーにとっては、SNSよりも承認欲求を満たせるツールになりつつある