全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、11月におけるミラーレス一眼デジタルカメラの販売台数は前年比84.1%だった。増税直後の66.1%から回復しているものの、それでも2ケタ減と戻りが鈍い。メーカー別では、キヤノンが63.3%、オリンパスが83.5%と低迷する中、ソニーが109.5%で唯一前年割れを回避している。

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 10月各週のメーカー別販売台数シェアでは、首位のキヤノンソニーが急接近し、第2週と第3週で逆転した。キヤノンの急落が激しく、3位のオリンパスとの差も詰まってきている。第4週は、5ポイント差の中で3社が並ぶ展開になった。

 シリーズ別ランキングでは、キヤノンの「EOS Kiss M」がトップを死守したが、2位に迫るソニーの「α6400」が差を1.9ポイントまで縮めている。同社はフルサイズ機の「α7 III」も10月よりシェアを上げている。また、11月22日に発売したニコンの「Z 50」がトップテン入りしているのも注目すべきポイントだ。(BCN・大蔵 大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

11月のミラーレスカメラ市場ではキヤノンが急落、ソニーやオリンパスが接近