中国メディア・東方網は10日、今年も間もなくやってくる大晦日に日本人はどんなテレビ番組を見るのかについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、毎年12月にはクリスマスと並んで年越しという非常に大きなイベントがあると紹介。特に、現在も旧正月の春節を重んじる中国とは異なり、今の日本人にとっては新暦の12月31日がまさに1年の収めの日と位置付けられているとした。そして、「大晦日」と呼ばれるこの日には、この1年間の邪気を取り払い、素晴らしい新たな1年を迎えられるよう神様にお祈りする意味が込められていると説明している。

 また、大晦日の夜には家族が揃って熱々の「年越しそば」を食べる風習があるとも説明。さらに、中国の春節前夜同様に日本人も多くがテレビの特番を見て年越しを迎えるとし、年越し番組の代表格としてNHKの紅白歌合戦を取り上げた。同番組について記事は、その年の日本の音楽界で注目を集めた歌手が勢ぞろいし、毎年非常に高い視聴率を獲得していると伝えた。

 そして、近年では「紅白」のほかに格闘技の特別番組が大晦日に放送されてスポーツファンを楽しませていると紹介。今年の大みそかには総合格闘技であるRIZINの中継が行われるほか、ボクシングの世界タイトルマッチが放送されると紹介。ボクシングでは、WBO世界フライ級タイトルマッチとしてチャンピオンの田中恒成と中国のウラン・トロハツとの一戦も組まれていると伝えている。

 記事が紹介したボクシングの試合は、メインマッチであるWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチの井岡一翔―シントロン戦の前に行われるもので、残念ながら関東と東海地域のみの放送だという。とはいえ、中国の格闘技ファンはおそらく日本で行われる自国選手の「大晦日決戦」に一層注目することだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本人は、大みそかに「何を見て過ごす」のか=中国メディア