過去に1年間の少年院生活をしていた、元塀の中の生徒(@jtsniita_gakuse)さん。

少年院で見た実態をTwitterに投稿したところ、「考えさせられる」と話題になりました。

投稿者さんが少年院で出会った人や見た人の中には、当たり前と思うことでもできない子供たちが多かったようです。その実態がこちら。

・目が合うだけで怒る。

・注意や指摘されると怒る。

・漢字や時計が読めない。

じゃんけんを知らない。

少年院に入りたてで、みんなの前で強がりたいのか先生に対して反発する。

・食事、排泄、入浴、歯磨きなどの仕方がわからない。

・体育など課業に対して、何かと理由をつけて休む。

・家族がいない。

運動会や遠足など学校行事に参加したことがない。

・靴の左右を逆に履いてしまう。

・靴紐を結べない。

・トイレに行きたいことを申告できずに漏らしてしまう。

・こだわりが強い。

これらは投稿者さんのいた少年院の話であり、日本全国の少年院が同じ実態というわけではありません。

投稿者さんのいた少年院では、すぐに怒ってしまったり、納豆の食べ方など食事の仕方が分からなかったりする子供がいたようです。

投稿者さんは、「多くの少年が過去にネグレクト(育児放棄)や性的暴力を受けて、親から愛情を注いでもらった経験が乏しいケースが多くあるということを少年院を出た後に知った」といいます。

「さまざまなことを考えるきっかけになった」として、実態を知った人たちからはこのような声が寄せられました。

・なんか胸が痛みました。当たり前のことも教えてもらえない環境だったのかな。

・驚きました。犯罪を起こすのは悪いことだけれど、その背景も考えないと…。

・考えさせられます。そんな少年たちに優しく手を差し伸べられるようになりたい。

少年院に入るまでにはいろいろな家庭環境とか理由があったんだろう。

以前、『EXILE』のボーカルであるATSUSHIさんが新潟県刑務所を訪れた時には、刑務官から「少年院にいる7割以上の子供が、家庭環境になんらかの問題を抱えている」と伝えられたといいます。

「あんな目で見られて、動揺した」ATSUSHIが少年院を訪問し、体験談を告白

恵まれない家庭環境を理由に犯罪を起こすことは許されませんが、子供たちが犯罪に手を染めるのを防ぐためにも環境を整える支援が必要でしょう。


[文・構成/grape編集部]

出典
@jtsniita_gakuse
※写真はイメージ