2020年1月12日(日)、13日(月・祝)の二日間にわたって、東京・表参道のBA-TSU ART GALLERYで開催するd365のマーケットイベント「サンロクゴ商店街」。本連載では、このイベントにご参加いただくショップブランドの魅力を深堀りインタビュー。今回は、俳優の井浦新さんがディレクターを務めることでも知られるファッションブランド「エルネスト クリエイティブ アクティビティ(以下、「エルネスト」)」が登場。2007年の立ち上げから12年、目まぐるしく変化するシーンで独自のカラーを放つ「エルネスト」は、何を語るのか。代表の宮田亮さんに話を訊いた。

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旅をキーワードに生まれる独自のプロダクト
「エルネスト」が設立したのは2007年――。かつて、井浦新さんらが立ち上げ、裏原ブランドの代表格としていち時代を築いた前身ブランドから切り出す形で「エルネスト」が誕生した。

「当時のコレクションのひとつだった『エルネスト』を、独自のブランドとして設立しました。18歳のときから働いていたので、新さんとはそのときからの付き合いですね」と宮田さん。

「『エルネスト』が設立当時から掲げているコンセプトは『旅』。仕事柄、日本全国を訪れる機会の多い新さんもそうですが、私やスタッフも旅をして得たものを持ち寄ってアイデアを集めてモノ作りを続けてきました。それが電車旅かもしれませんし、バイク旅からもしれませんが、『いつも自分がいる場所とは違うところ』で受けた感動がアウトプットに活かされていると思います」

「エルネスト」の店内を見回すと、ファッションを中心に、雑貨やギア、日用品などさまざまなアイテムが所狭しと陳列されている。ひとつ手に取って話を伺うと、それが京都の紐細工を使用したシューズホルダーであったり、奈良で製造した靴下メーカーとのコラボであったり、日本中を旅しながら、現地の職人にインスパイヤされて生まれたプロダクトは、ストーリーに事欠かない。

「目まぐるしくシーンが変わっていくなかで、自分たちが作りたいものを作り、決して無理せず自分たちのできる表現を大事にしてきたので、12年間やって来れたのだと思っています」

「最近はアウトドアアイテムも増えてきましたね」と語る宮田さん。なかでも「ECC BOX」は、キャンプ用のコンテナボックスで、ギアの収納からローデスク、台座とトランスフォームする仕様。そして、キャンパーにうれしいのは、未塗装で組み立てキットであること。シンプルだけど多機能、それでいてオリジナリティを出せる余白がある。カタログ撮影をする際も、自分たちでフィールドに出て、「旅」に興じながら創作のヒントにするという「エルネスト」らしいモノ作りだ。

モノ作りの過程と価格の理由を知って欲しい
「エルネスト」では年に1回、キャンプイベントを開催している。一般参加者は70組前後の少人数で、出展しているのはこれまでに「エルネスト」とともにプロダクト作りを行なったり、コラボレーションをしてきたブランドやファクトリーばかりだ。

「ブースでは、『エルネスト』のプロダクト作りの一端を体験してもらえればと思っております。例えば、刺繍ひとつとっても、どういうロゴにするか、どの糸を使うか、試行錯誤しながら製品にしています」

「去年の例では、好みの帽子を選んでもらい、ロゴや糸の色を自由に選んで作れるワークショップブースを設けました。ぼくたちと同じように、モノ作りの過程を楽しんでもらえたらという趣旨です。質の高い量産品が当たり前になりましたが、一方でこだわり抜いた少ロットのプロダクトも増えています。安価な量産品で一式そろえるのは簡単ですが、一点でも作り手の見えるこだわりのアイテムを手にして愛用していただきたいです」

「サンロクゴ商店街」では、前述の「ECC BOX」に加え、発売前のエクステンションキットも先行受注をする予定だ。実際にアイテムを手に取って、「エルネスト」が紡ぐストーリーに耳を傾けていただきたい。

【マーケットイベント『サンロクゴ商店街』】
日時:2020年1月12日(日)10:00~20:00
2020年1月13日(月)10:00~18:00
場所:BA-TSU ART GALLERY(150-0011東京都渋谷区神宮前5-11-5)
入場料:無料(事前登録が必要となります。こちらよりご登録ください。)
主催:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント

text山田 卓立

photo比留間保裕
(d365)

掲載:M-ON! Press