自動車の世界3大レースの1つである、ル・マン24時間レース。その中でも伝説と言われる1966年ル・マンを舞台に、絶対王者フェラーリに挑むフォードの男たちを描いた映画『フォードvsフェラーリ』が2020年1月10日(金)に公開される。

【画像を見る】RGはラグビー日本代表リーチ・マイケルに扮して登場

公開に先駆け、12月12日(木)にTOHOシネマズなんばで試写会イベントが開催。レイザーラモンRG、モンスターエンジン西森洋一、そしてル・マンで日本人初の総合優勝レーサーとなった関谷正徳がゲストで登壇した。

西森は車を愛する町工場芸人らしく、つなぎを着て登場。映画では破天荒なレーサーであり、自動車修理工場を営むケン・マイルズを演じるクリスチャン・ベイルにちなみ「東大阪のクリスチャン・ベイルです。僕の方が車いじってますけど」と車好きをアピールしながら挨拶。

RGは男同士の熱い友情が描かれる今作と、今年「ワンチーム」をスローガンに日本中を熱狂させたラグビー日本代表をかけて、日本チームを率いた主将のリーチマイケルに扮して登場。ユニフォームのパンツと靴下はリーチマイケル本人から貰ったものなのだという。

1995年ル・マン24時間レースで日本人初の総合優勝を果たした関谷は、登壇し開口一番「自分が今まで見たレース映画の中では一番面白い」と映画を大絶賛。映画の舞台である1966年は高校生だったという関谷はこのレースを新聞で見てすごく憧れていたと語り、当時を懐かしんだ。

映画の感想を聞かれた西森は、今作を「アメリカの『下町ロケット』です。男臭く、純粋に車好きな人同士がやってる喧嘩みたいなもの」とフォードフェラーリの対決を分かりやすく表現。

RGもそれに対して「アメリカの『スクールウォーズ』」とラグビーのドラマに例えた。「ラグビーに寄りすぎ」と西森につっこまれながらも、「不良だった男を仲間に引き入れ、勝てる訳のない相手に挑むという意味で『スクールウォーズ』の要素もある」と分野は違うが、闘いに挑む男たちの共通点を感じたと語る。

イベントが開催された12月12日(木)は漢字の日で、2019年の今年の漢字は「令」と発表されたばかり。同じ日のイベントということで、西森とRGも映画を漢字一文字でどちらが上手く表現できるか対決することに。

まず、西森が選んだ漢字は「愛」。「マイルズは愛情を持って車に接しているし、シェルビーはレースに愛情を持っている。純粋な大人のものづくりへの愛を感じる」と理由を語る西森だが、実は建前で選んだ漢字だったようで「本当は「欲」にしようかと思ってました。映画の中の車を見る度、欲しい!乗りたい!欲しい!と何回も思いました」と本音を明かした。

一方「闘」という漢字をを選んだRGは、「映画は色々なものと闘って闘って、無理だと思われたものにも闘いを挑みに行く。そして今日着ているラグビーは漢字だと『闘球』と書くんです」とラグビーと関連付けた漢字を選択したと言う。

ジャッジを務める関谷は、どちらの漢字も想像してなかった字で悩むと話しながらも、「やっぱり人間の根っこは『愛』かな」と漢字対決は西森の勝利。関谷は「この映画にはもちろん闘争心はものすごく必要なんです。でも映画を観ると、信頼と友情、家族愛が入っているので、『愛』を選びました」と理由を語った。勝負に負けたRGは「残念ですが愛は全ての漢字に勝ちますから」と悔しがりながらも負けを認めていた。

イベントの最後には映画の見どころでもある男の友情についてRGがあるあるネタを披露することに。RGはB'zの「兵、走る」にのせて男の友情あるあるを熱唱。「片方のやつサングラスしがち」というあるあるネタを聞いた関谷は「ちょっとついていけなかった...」と苦笑いだった。(関西ウォーカー・松原明子)

アカデミー賞俳優のマッド・デイモンとクリスチャン・ベイルが初共演で主演を務める。