「麦の穂をゆらす風」「わたしは、ダニエルブレイク」と2度、カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督の最新作「家族を想うとき」が公開された。このほど、本編映像の一部を映画.comが入手した。

【動画】「家族を想うとき」本編映像

サッカー発祥の地、イングランド出身のローチ監督は劇中で時折サッカーネタを入れた演出を行い、「エリックを探して」(2010)ではフランス代表として活躍した名選手エリックカントナが本人役で出演したことで話題を集めた。

今作「家族を想うとき」ではローチ監督が引退宣言を撤回し、グローバル経済が加速する中で変わっていく人々の働き方と、時代の波に翻弄される「現代の家族の姿」を描く。

個人事業主とは名ばかりで、理不尽なシステムによる過酷な労働条件に振り回されながら、家族のために働く父リッキー。このほど公開された映像は、様々な困難が襲うリッキーの姿を描く中で、思わず笑みがこぼれるサッカーネタのワンシーンリッキーが荷物を届けた相手が、敵対するサッカーチームサポーターだったという一場面。互いに熱くなり、口喧嘩にまで発展するが、生き生きした人間らしいやりとりが切り取られている。

「家族を想うとき」は、12月13日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

過酷な労働条件に振り回される宅配業者とその家族を描く photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019